Switch news

知っておきたい世界のニュース

メキシコで初の女性大統領が誕生、選挙戦では候補者の殺害も

メキシコで初の女性大統領が誕生、選挙戦では候補者の殺害も
X_Dra. Claudia Sheinbaum

メキシコで総選挙が行われ、初めて女性の大統領が誕生した。

 

ライバル候補も女性だった

 

今回、当選を果たしたのは前メキシコ市長の、Claudia Sheinbaum氏(61)。彼女は左派の「モレナ党(国家再生運動)」に所属し、ロペス・オブラドール大統領の側近とされ、今回候補に選ばれたという。

 

そして6月2日、メキシコで大統領選挙が行われ、ライバルの女性候補者、Xóchitl Gálvez上院議員(61)よりも30ポイント引き離し、 Sheinbaum氏が勝利を確実にしたそうだ。

 

 

男性の大統領候補もいたが、世論調査の段階で2人の女性候補に、大きく差をつけられていたという。

 

賃金の上昇で貧困層が減少

 

ロペス・オブラドール大統領は、経済政策などで成果を挙げており、高い人気を誇り、最近の支持率も60%あったと言われている。

 

実際、メキシコでは貧困に陥っている人々の数が、最低賃金を2倍以上にするなどの政策のおかげで、減少しているそうだ。

 

またエコノミストの指摘によれば、海外に住んでいるメキシコ人による、家族への送金が増加していることも、貧困層が減っている要因の1つだという。

 

そしてSheinbaum氏は、オブラドール大統領の支援を受けており、選挙戦でも大統領の政策を継続させると訴え続けた。

 

20人の候補者が殺害される

 

今回の選挙では、メキシコの8つの州の知事や、議会メンバー、そして首都メキシコ・シティのリーダーも選ばれたという。

 

しかしメキシコでは暴力組織が、自分たちに有利な政策を行わせるために、他の候補者を殺害する事件も起きているという。

 

メキシコ政府の発表では、20人の地元の候補が殺害されており、一方民間の調査機関は37人の立候者が殺害されたと報告している。

 

しかもプエブラ州の投票所でも2回の攻撃が行われ、2人が死亡したと報告されたそうだ。

 

オブラドール大統領は就任した当時、暴力犯罪との闘いに関して「銃弾よりもハグだ」と主張し、穏健な政策を進めてきたが、ライバル候補のGálvez上院議員はその戦略を批判。

 

大統領に当選した場合、警察へのより良い賃金を提供し、一般的にセキュリティにもっと投資すると、有権者に訴えていたという。(了)

 

出典元:BBC:Mexicans vote in election likely to see first woman president(6/2)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top