ホワイトハウスにパーキンソン病の専門医、8カ月で8回も訪問
アメリカのバイデン大統領に対して、大統領選挙から撤退するよう求める声が上がる中、ホワイトハウスにパーキンソン病の専門医が、複数回訪れていたことが明らかにされた。
今年3月までに8回訪問
ABC Newsによれば、その専門家とは、ウォルター・リード国立軍事医療センターに勤務する、神経科医のケビン・カナード氏だという。
記録によると、2023年7月以前に、カナード氏がホワイトハウスを訪れたのは2022年11月の1回のみ。しかし昨年7月から今年3月までの8カ月間、カナード医師はホワイトハウスを8回訪問したそうだ、
しかも、そのうち1回は大統領の主治医を訪ねたとされている。
「パーキンソン病の治療を受けたことはない」
ホワイトハウス側は、この件について、運動障害の専門家であるカナード医師が「ホワイトハウスの敷地内で働く、何千人もの軍人を治療している」とだけ述べていた。
ホワイトハウスの報道官、カリーヌ・ジャン=ピエール氏は7月8日の記者会見で、プライバシーの懸念があることを理由に、カナード医師が大統領を治療したことがあるか、治療について相談したことがあるか、との質問に対して明言を避けたという。
ABC Newsのメアリー・ブルース記者は、カナード医師と、大統領の主治医であるケビン・オコナー医師とが面会したことに関して、ジャン=ピエール報道官に次のように質問した。
「あなたは、彼が大統領を診察するためにここに来たのか、大統領の健康について相談するために来たのかを明かそうとしません。では、その面会は何についてだったのですか?」
ジャン=ピエール報道官は、安全上の問題から、面会についての詳細は明かさないと述べた。
主治医のオコナー医師は今年2月、「大統領は毎年の健康診断の一環として、神経科医の診察を受けたが、パーキンソン病の兆候は見つからなかった」と報告していた。
ジャン=ピエール報道官も、記者会見で報告書の内容を読み上げ、「大統領がパーキンソン病の治療を受けたことはない」と明言したという。(了)
出典元:ABC News:Parkinson’s expert visited White House 8 times in 8 months, met with Biden’s doctor(7/9)