Switch news

知っておきたい世界のニュース

ロシアで新型コロナの感染が爆発、死者が1日1000人、政府はロックダウンを避ける

ロシアで新型コロナの感染が爆発、死者が1日1000人、政府はロックダウンを避ける
flickr_josef.stuefer

ロシアで新型コロナウイルスの感染者や死者数が増加しており、医療システムに深刻な影響を与えている。

 

ここ数週間、死者は1000人近い

 

ロシアでは10月15日、過去24時間で3万2196人が新型コロナに感染していることが判明、999人が死亡したと発表された。

 

この死者数はこれまでで最も多く、ここ数週間、死者が1000人に近づいており、度々記録も更新されてきたという。

 

しかしロシア政府は、経済のために行動制限を強めることをしたがらず、この影響で新規陽性者も増えているそうだ。

 

ワクチン2回接種は人口の29%

 

ロシア政府は先週、全人口の約1億4600万人のうち、約29%にあたる4300万人が2回目のコロナワクチンの接種を終えたと発表した。(現時点では接種率が35%との情報も)

 

また現在も「ロト(宝くじ)」や「賞金」などのインセンティブを使い、ワクチン接種を加速させたいとしている。

 

しかし、ワクチンへの懐疑的な見方が広まり、当局からの矛盾した発信のせいで、思うように進んでいないらしい。

 

全国的なロックダウンを避け、地方に任せる

 

ロシア政府は、死者が増加しているにもかかわらず、パンデミック当初のような、経済に打撃を与え、プーチン大統領の人気を低下させた全国的なロックダウンを新たに課すことを避けている。

 

その代わりに政府は、コロナウイルス対策の権限を地方自治体に委譲しているという。

 

政府のスポークスマンであるDmitry Peskov氏は、もしこのまま患者で溢れかえり、地方の医療システムが逼迫すれば、地方当局は行動制限を強めることができる、と述べている。

 

実は、すでにロシアの85の地域のうち、いくつかでは行動制限がかけられているが、モスクワやサンクト・ペテルブルグなどロシアの多くの都市では、ビジネスは通常通り行われ、マスクの着用義務も緩やかになっているそうだ。(了)

 

 

出典元:ABC News:Russia breaks record again for COVID-19 deaths, infections(10/15)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top