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アメリカ人俳優のジョージ・クルーニー氏が、バイデン氏に対し、大統領選挙からの撤退を求めた。

「この大統領では、勝てない」

民主党の長年の支持者であるジョージ・クルーニー氏は7月10日、ニューヨークタイムズ紙に意見記事を投稿。トランプ氏から民主主義を守るため、バイデン氏に対して、大統領選から撤退するよう求め、記事の中で次のように述べた。

「このようなことを言うのは打ちのめされるが、私が3週間前、資金調達パーティーで会ったジョー・バイデンは、2010年の時の『大物』のバイデンではなかった。彼は2020年の（大統領選に勝った時の）バイデンでもなかった。（先日行われたトランプ氏との）討論会で私たち全員が目撃した人物と、同じだった。彼は疲れていたのか？そうだろう。風邪だった？恐らくそうかもしれない。しかし民主党の指導者たちは、私たちが見たもの（討論会）を、5100万人が見ていなかったというのを止める必要がある」

その上でクルーニー氏は、はっきりとバイデン氏では、大統領選に勝てないと明言、次のように述べた。

「私たちは、この大統領で、勝つことはできないだろう。しかし彼が勝つことができない戦いとは、時間に対するものだ。これには誰も勝つことはできない」

民主党の指導者たちを批判

またクルーニー氏は記事において、民主党のリーダーたちを批判。次のように述べた。

「（民主党の）議会議員の大半は、ダムが決壊するかどうか様子見することを選んでいる。しかしダムは決壊した。我々は頭を砂に突っ込んで、11月に奇跡が起こるよう祈るか、真実を語るかだ」

その上で、クルーニー氏は、次のように結論付けた。

「ジョー・バイデンは英雄だ。彼は2020年に民主主義を救った。我々は彼に2024年にも、（自ら撤退することで）再びそうしてもらいたい」

実はジョージ・クルーニー氏の妻で弁護士のアマル・アラムディン・クルーニー氏は、国際刑事裁判所がガザ地区での戦争犯罪容疑で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相などに逮捕状を発行する件を担当していたという。

しかしバイデン大統領は、国際刑事裁判所の逮捕状請求について「言語同断だ」と述べており、クルーニー氏はバイデン氏の発言について、大統領の顧問に対し、不満を述べていたそうだ。（了）

出典元：The Guardian：George Clooney implores Biden to step aside in opinion article(7/10)