トランプ政権、ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」の開発を進めると発表

アメリカのトランプ大統領は5月20日、最新のミサイル防衛システムの開発を進めると明らかにした。
「ミサイルの脅威は永遠になくなる」
そのミサイル防衛システムとは「ゴールデン・ドーム」だ。
まだ詳細は明らかにされていないが、このシステムは、地上および宇宙配備型兵器を用いた外国による攻撃から、アメリカを守ることを想定しているという。
トランプ大統領は20日、大統領執務室において、退任前にこのプロジェクトの運用を開始させたいとし、次のように語った。
「ゴールデン・ドームが完成すれば、世界の他の地域から発射されたミサイルはもちろん、宇宙から発射されたミサイルでさえも迎撃できるようになり、アメリカ本土へのミサイルの脅威は永遠になくなる」
宇宙配備型防衛プログラム
アメリカの国防総省はトランプ氏に対し、「ゴールデン・ドーム」のプロジェクトにおける小規模、中規模、大規模の3つの案を提示。まだトランプ氏は、どの案を採用するかは、決めていないそうだ。
ただ「ゴールデン・ドーム」では、現在アメリカ軍が使用している地上配備型ミサイル迎撃システムと、より野心的でハイテクのシステムを組み合わせた、宇宙配備型防衛プログラムを構築すると考えられている。
そして小規模、中規模、大規模のうちどの案を採用するかによって、全体の予算が決められるが、すでに共和党は初期資金として250億ドルを割り当てることで合意したという。
このプロジェクトを監督するのは、アメリカ宇宙軍のマイケル・グエトリン大将。またイーロン・マスク氏の「スペースX」社を含む、大手防衛関連企業との提携によって、このプロジェクトが実現すると予想されている。
というのも「スペースX」社は、軍事装備を軌道に乗せるロケットや、次世代の監視・標的捕捉ツールを搭載できる衛星の製造能力を有しているからだ。(了)
出典元:The Guardian:Trump rolls out Golden Dome missile defense project and appoints leader(5/20)