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米政府が提出したガザ地区での停戦案を、イスラエル政府が承認

米政府が提出したガザ地区での停戦案を、イスラエル政府が承認
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アメリカのホワイトハウスは5月29日、特使が提出したガザ地区での停戦案を、イスラエル政府が承認したと発表した。

 

停戦協議は継続中

 

ホワイトハウスのリービット報道官は29日、トランプ政権が提案したガザ地区での停戦案が、イスラエルによって「支持された」とし、次のように述べた。

 

「イスラエルは、ハマスに提出される前にこの停戦案に承認を与えました。協議は継続中です。ガザ地区で停戦が成立し、人質全員の帰還が可能になることを期待しています」

 

その後、リービット報道官は、停戦案が「ハマス」側に提出されたが、それ以上のコメントはできないと述べたという。

 

「ハマス」側も、トランプ大統領の側近であるスティーブ・ウィトコフ氏から、停戦案を受け取ったと発表。声明で「人々の利益にかなう形で、彼らに救援を提供し、ガザ地区における恒久的な停戦を実現するために、責任を持って検討を進めている」と述べた。

 

米特使「非常に良い感触を持っている」

 

ガザ地区での停戦については、トランプ大統領の側近であるスティーブ・ウィトコフ特使と「ハマス」の間で交渉が続けられてきた。

 

ウィトコフ氏は先日、イスラエルとハマス間の停戦合意案の見通しについて「非常に良い感触を持っている」と述べていた。

 

また「ハマス」側も先日、合意の枠組みに同意したと述べていたが、イスラエル政府内の強硬派、つまり極右政治家のベザレル・スモトリッチ財務大臣や、イタマル・ベン=グヴィル国家安全保障相などが、この提案に強く反対していたという。

 

まだ停戦案の具体的な内容は明らかになっていないが、停戦は60日間続き、2段階に分けてイスラエル人の人質10人と遺体が解放され、刑務所に収容されているパレスチナ人も釈放されるとみられている。

 

また停戦案には、イスラエル軍のガザ地区からの撤退、支援物資の流入も含まれているそうだ。

 

国連の支援物資搬入を阻止

 

一方、ガザ地区南部のラファに設置された「ガザ人道財団」の配給センターでは、いまだに混乱が続いており、29日には爆発が起きたとも報告されている。

 

 

また国連事務総長のDujarric報道官によれば、カレム・アブ・サレム国境検問所(またはケレム・シャローム)には600台の支援物資のトラックが待機しているものの、イスラエル側は過去3日間、物資の搬入を阻止しているという。

 

さらにイスラエル軍は、ガザ地区の重要なライフラインである「チャリティキッチン」を意図的に標的にし、3月以降だけで20カ所以上が破壊されたそうだ。

 

イスラエル軍のガザ地区への攻撃は5月29日も続けられ、少なくとも70人のパレスチナ人が殺害されたという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: ‘Dehumanising’ aid chaos grows in Gaza as Israeli attacks kill 70(5/29)

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