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首都の駅を訪れたJ・D・バンス副大統領、人々から強烈なブーイングを浴びる

首都の駅を訪れたJ・D・バンス副大統領、人々から強烈なブーイングを浴びる
X_Arthur Delaney

アメリカの首都・ワシントンD.C.にある駅を訪れたJ・D・バンス副大統領が、人々から批判の声を浴びた。

 

ユニオン駅に姿を現す副大統領ら

 

J・D・バンス副大統領は8月20日の午後、ヘグセス国防長官やスティーブン・ミラー大統領次席補佐官と共に、ワシントンD.C.にあるユニオン駅を訪れたという。

 

バンス副大統領は、そこでトランプ大統領によって派遣された州兵たちに、ハンバーガーを配ったそうだ。

 

しかしユニオン駅の外では、大勢のデモ参加者が「DCを解放せよ!」や「DCからパレスチナまで、占領は犯罪だ」といったスローガンを叫んだという。

 

また駅にバンス副大統領らが姿を現した時、人々は彼に罵詈雑言を浴びせたそうだ。その様子がこちら。

 

人々が首都への州兵派遣を批判

 

先週、トランプ大統領はワシントンD.C.の首都警察を連邦化し、ヘグセス国防長官に州兵の動員を指示したという。

 

しかも犯罪率が急激に低下し、暴力犯罪が30年ぶりの低水準にあるにもかかわらず、トランプ氏は国の「無法地帯」である首都における「犯罪、流血、暴動」を取り締まっていると主張したそうだ。

 

その結果、ワシントンD.C.の町には、連邦警察官が練り歩き、次々と職務尋問を行い、取り締まりを強化。しかしこの警察国家のような動きは、多くの住民からも批判されてきた。

 

バンス副大統領は、記者団から、なぜ警察が犯罪率の高い市内の地域ではなく、駅にいるのかと問われると、「駅は、浮浪者や麻薬中毒者、慢性的なホームレス、精神障害者で溢れており、訪問者が安全を感じていない」と主張したという。

 

また「ワシントンD.C.を解放しよう。若い家族が安心して街を歩き回れるように。それが私たちがD.C.を解放しようとしていることだ」とも述べたそうだ。

 

またミラー大統領次席補佐官も、抗議デモに集まった人々を「狂った共産主義者」と蔑み、 「あのバカな白人ヒッピーどもは無視して、アメリカ国民とワシントンD.C.の市民を守るという任務に戻る」と述べたという。

 

ワシントンD.C.には推定1900人の州兵が配備されており、その半数以上は、ルイジアナ州やサウスカロライナ州など、共和党が優勢な州から派遣されているという。(了)

 

出典元:The Guardian:JD Vance booed during hamburger handout to national guard troops in DC(8/20)

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