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トランプ大統領、司法長官に対し政敵の捜査を積極的に行うよう指示

トランプ大統領、司法長官に対し政敵の捜査を積極的に行うよう指示
X_Attorney General Pamela Bondi

アメリカのトランプ大統領は、自分に批判的な政治家らに対し、捜査を行うよう司法長官に指示した。

 

州の司法長官や民主党議員への捜査を要求

 

トランプ大統領は9月21日、SNSへの投稿で、自分の政敵に対して捜査が「何も行われていない」ことに不満を表明。

 

パム・ボンディ司法長官に対し、ジェームズ・コミー前FBI長官やニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズ氏、そして自身の最初の弾劾裁判を担当した民主党のアダム・シフ上院議員への捜査を積極的に行うよう求めた。

 

レティシア・ジェームズ氏は民主党員で、2023年にトランプ氏を相手取った民事詐欺訴訟で勝訴したが、その後、住宅ローン詐欺の疑惑がかけられていた。

 

ジェームズ氏はこの疑惑について、「根拠がない」ものであり、トランプ政権による「復讐」が動機だとして否定。

 

この捜査を担当していたエリック・シーバート連邦検察官も、司法省高官に対し、捜査ではジェームズ氏を起訴するのに十分な証拠が見つかっていないと伝えた後、辞任したという。

 

そして今回のトランプ氏の投稿は、この辞任の後に行われたという。

 

「司法省を、敵を追い詰める道具に」

 

トランプ氏の発言は民主党から激しく批判され、中でも上院少数党院内総務のチャック・シューマー氏は「これは独裁への道だ」と主張。CNNに対しても、次のように語った。

 

「司法省は、民主党であれ共和党であれ、誰が責任者であろうと、常に非常に強力な公務員の組織だった。彼らは恐れることなく、また偏見もなく、法律違反者を追及してきた。トランプ氏は司法省を、有罪であろうと無罪であろうと、敵を追い詰める道具に変えようとしている」

 

1970年代以降、司法省は大統領からほぼ独立した立場を取ろうとしてきたという。

 

しかし、トランプ氏は最初の任期中、2016年の選挙におけるロシア疑惑の捜査から身を引いたとして、ジェフ・セッションズ司法長官を解任。

 

2期目のウィリアム・バー司法長官は、2020年の選挙で広範な不正行為があったというトランプ氏の虚偽の主張に反発した後、辞任した。

 

またトランプ氏は選挙運動中、ジョー・バイデン前大統領を含む、自らの政敵と見なした多くの人々への復讐を誓っていた。(了)

 

出典元:BBC:Trump pushes justice department to prosecute his political opponents(9/21)

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