トランプ大統領、イリノイ州知事とシカゴ市長を投獄すべきと発言

アメリカのトランプ大統領は、州兵の派遣に反対しているイリノイ州の知事とシカゴ市長を投獄すべきと発言した。
ICEの職員を保護していないと非難
トランプ大統領は10月8日、ホワイトハウスで司法長官をはじめとする政府高官を集め、円卓会議を開いたという。
その中でトランプ氏は、州兵派遣に反対し、強引な移民捜査方法を批判してきたイリノイ州のJ・B・プリツカー知事とシカゴのブランドン・ジョンソン市長(いずれも民主党)を批判。
彼らが移民・関税執行局(ICE)の職員を保護していないと非難し、知事と市長を投獄すべきだと発言した。
デモ参加者を「反乱分子」と表現
シカゴのジョンソン市長は、移民・関税執行局の職員による移民捜査を阻止するため、シカゴに「ICEフリーゾーン」を設置する市長令に署名していたという。
これは移民・関税執行局の職員が入れない地域を設置するもので、トランプ氏はこのような動きを「犯罪行為だと理解している」と発言。その後、SNSにも「シカゴ市長はICE職員を保護できなかった罪で投獄されるべきだ!プリツカー知事もだ!」と投稿した。
この会議でトランプ氏は、オレゴン州のポートランドでデモを行っているアンティファ(定義が曖昧な左翼反ファシスト運動)についても警鐘を鳴らし、デモ参加者を「反乱分子」であり「恐ろしい人々」と呼んだという。
さらにトランプ氏は、アンティファのデモ参加者に対し、さらに強硬な態度をとるとし、彼らに資金提供している人物もその対象になると警告したそうだ。
トランプ大統領は、アメリカに対する最大の脅威を「内部の敵」と見なしており、自らの政策に反対する者、民主党議員も含めた人物に対し、攻撃を強めている。(了)
出典元:The New York Times:For Trump, the ‘Enemy From Within’ Keeps Getting Bigger(10/8)