英・アンドリュー王子、全ての称号を剥奪、ウィンザー城からも強制退去

イギリス王室は10月30日、国王チャールズ3世の弟、アンドリュー王子が全ての称号を失ったと明らかにした。
国王が称号などを剥奪する手続き
バッキンガム宮殿によると、すでにチャールズ国王は「アンドリュー王子の称号や肩書、勲位を剥奪する正式な手続き」を開始したという。
またアンドリュー氏が、今後ロンドン近郊のウィンザー城の敷地内にある、王室の公邸「ロイヤル・ロッジ」の住まいを、離れることになると明らかにした。
この決定は、アンドリュー王子と故ジェフリー・エプスタイン受刑者との交際や、被害者の1人であるバージニア・ジュフリーさんに対する性的暴行疑惑が相次いで報道されたことで、王室の評判が損なわれるとの懸念が王室内で高まったことを受けてのものと考えられている。
この決定に異議を唱えず
チャールズ国王は、この決定においてウィリアム皇太子の支持を得ており、アンドリュー氏もこの手続きに異議を唱えなかったという。
彼は今後、「アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザー」と呼ばれることになるそうだ。
またアンドリュー氏は、イングランド西岸、サンドリンガムの王室敷地内にある、チャールズ国王が私費で維持している住居に移ることになるという。
ただしアンドリュー氏の娘ユージェニー王女とベアトリス王女は、「王女」の称号を使い続け、またアンドリュー氏が王位継承権8位であることにも変わりはない。
疑惑を否定するも、裁判で和解
アンドリュー氏は、ジュフリーさんが17歳の時に性交したという疑惑を一貫して否定。責任を認めることなく、1200万ポンド(約24億円)を支払い、民事訴訟を和解させたと報じられている。
しかし今年4月に自殺したジュフリーさんは回顧録の中で、アンドリュー氏との性交について、詳細に語っていた。
ジュフリーさんの家族は10月30日、「本日、彼女は勝利を宣言します」と述べ、「彼女の真実と並外れた勇気で、イギリスの王子を屈服させた」と述べたという。(了)
出典元;The Guardian:Prince Andrew to be stripped of titles and forced to leave Windsor home(10/30)


























