「パレスチナ自治政府の高官を暗殺せよ」イスラエルの極右大臣が発言

イスラエルのイタマール・ベン=グビール国家安全保障相は11月17日、非常に過激な発言を行った。
「アッバス議長の独房を用意」
極右大臣のベン=グビール氏は17日、「Otzma Yehudit」党の会合に出席。演説で、パレスチナ自治政府の高官を「テロリスト」と呼び、次のように述べた。
「パレスチナのテロ国家承認を加速させ、国連がパレスチナ国家を承認した場合、事実上テロリストであるパレスチナ自治政府の高官を標的とした暗殺を、ネタニヤフ首相は命じるべきだ」
またベン=グビール氏は、パレスチナ国家樹立の構想が前進した場合、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は逮捕されるべきだとし、ケツィオット刑務所に「アッバス議長のための独房が用意されている」と述べたという。
パレスチナ自治政府の外務省は、この発言を「組織的な扇動」と表現し、ベン=グビール氏の責任を問うために国際社会に対し、「具体的な措置」を取るよう強く求めた。
Israel’s National Security Minister Itamar Ben-Gvir says that if the UN formally recognises a Palestinian state, PM Benjamin Netanyahu should order targeted assassinations of senior Palestinian Authority officials. pic.twitter.com/uRT3Ct5w6L
— Al Jazeera English (@AJEnglish) November 17, 2025
野党党首が「独立」調査委員会を批判
一方、イスラエル国内では現在、2023年10月7日の事件に関して責任を追及するための、調査委員会の設置について異論が出ている。
イスラエルのネタニヤフ首相は、10月7日の「ハマス」による攻撃を許したことについて調査するため、政府閣僚による「独立」調査委員会を設置した。
しかしこれについて、野党党首のYair Lapid氏は、ネタニヤフ首相が、裁判官主導の国家調査委員会の設置を避けていると批判。次のようにコメントした。
「国家調査委員会の設置を避けているのは、ネタニヤフ氏が有罪という事実を避けることができないためだ。10月7日以前には空からの攻撃があり、脅迫や警告もあったが、ネタニヤフ首相はそれを無視した」
イスラエル国民は、2年以上前に「ハマス」の戦闘員により、南部で1200人以上が殺害された原因について、調査を強く求めてきたという。
しかしネタニヤフ首相は、これまで自分の責任を認めておらず、委員会設置の要請にも繰り返し抵抗し、戦争が終結すれば全ての質問に答えると述べていた。(了)
出典元:Aljazeera:Israel’s Ben-Gvir urges killing PA officials if UN backs Palestinian state(11/17)
出典元:Aljazeera:LIVE: Hamas rejects ‘foreign guardianship’ of Gaza ahead of UNSC vote(11/17)

























