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トランプ氏、NY市長に選ばれたマムダニ氏と会談、かつての「敵」に好意的な対応

トランプ氏、NY市長に選ばれたマムダニ氏と会談、かつての「敵」に好意的な対応
X_Reuters

アメリカのトランプ大統領は11月21日、ホワイトハウスでニューヨーク市長に選ばれたゾーラン・マムダニ氏と会談した。

 

「彼の活躍が素晴らしいほど、私も嬉しい」

 

トランプ氏は、ニューヨークの市長選挙でマムダニ氏のことを「共産主義者」や「狂人」とまで呼び、マムダニ氏もトランプ氏のことを「独裁者」や「ファシスト」だと非難し、保守的な政策も批判してきた。

 

しかし21日、両者はホワイトハウスで約25分間の非公開の会談を行った後、記者団の前に現れ、友好的な様子で握手を交わした。トランプ氏は記者団に対し、次のように述べた。

 

「ただお祝いを申し上げたい。素晴らしい市長が誕生することを期待している。彼の活躍が素晴らしいほど、私も嬉しい。政党の違いなどない。何一つ変わらない。私たちは彼を支援して、皆の夢を叶え、強く安全なニューヨークを実現していくつもりだ。市長、おめでとう」

 

マムダニ氏も大統領に感謝

 

一方、マムダニ氏もトランプ氏との会談について、次のように記者団に語った。

 

「ニューヨークという街への尊敬と愛、そしてニューヨーカーに住宅価格の手頃さを提供する必要性について、共通の認識を持つ有意義な会談でした。大統領に本当に感謝しているのは、会談が、多くの意見の相違点ではなく、ニューヨーク市民に奉仕するという共通の目的に焦点を当てていたことです」

 

またマムダニ氏によれば、会談ではICE(移民関税執行局)とニューヨーク市の法律についても話をし、移民法執行についても懸念を抱いていると伝えたという。

 

トランプ氏はマムダニ氏の提案を高く評価し、記者団に対して、「自分が億万長者としてニューヨーク市に住むことに、非常に安心するだろう」とまで述べたそうだ。さらにトランプ氏は、次のように付け加えた。

 

「私が考えていた以上に多くの点で意見が一致した。彼には素晴らしい仕事をしてほしいと思っているし、私たちも彼が素晴らしい仕事をできるよう支援する」

 

マムダニ氏の批判者たちは、市内バスの無料化、保育料の無償化、一部の住宅のための家賃凍結など進歩的な政策が、実際に行われるか懐疑的な見方を示していた。

 

またトランプ氏自身も市長選挙前、マムダニ氏が当選した場合には、連邦予算の支出を停止し、犯罪対策のために連邦捜査官をニューヨークに派遣すると警告していたという。(了)

 

出典元:ABC News:Trump, Mamdani promise to work to help NYC and tackle affordability in cordial meeting(11/22)

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