トランプ氏、ホルムズ海峡開放のため、日本や英、仏などに対し艦船の派遣を要求

アメリカのトランプ大統領は、世界の石油供給の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を阻止するため、他国に艦船の派遣を呼びかけた。
「軍艦を派遣し、海峡の安全を確保」
トランプ氏は3月14日、SNSの「Truth Social」において、「多くの国、特にイランによるホルムズ海峡封鎖の試みによって影響を受けている国々は、アメリカと協力して軍艦を派遣し、海峡の安全と通行を確保するだろう」と投稿した。
またトランプ氏は続けて、「願わくば、この人為的な制約によって影響を受けている中国やフランス、日本、韓国、イギリス、他の国々が、この地域に艦船を派遣するだろう」と投稿した。
トランプ氏は先日、アメリカ海軍がホルムズ海峡を通過する船舶を護衛する考えを示したが、アメリカ海軍の方は「攻撃を受けるリスクが高い」とし、船舶の護衛は事実上不可能だとの認識を示していた。
トランプ氏は、自ら始めた戦争のために他の国々を巻き込もうとしており、艦船の派遣を「期待する」ような言い方をしているが、これは事実上の「要求」と考えられる。
またトランプ政権は、中東の同盟国がイラン戦争の終結を目指し、外交交渉を開始しようとする試みを拒否した。
一方、イランの高官も、米・イスラエル軍による空爆が終結するまで、いかなる停戦も拒否すると明らかにした。このことは双方が、長期戦に備えていることを示唆している。
レバノンで826人が死亡
アメリカ中央軍は3月14日、イラン西部・ペルシャ湾のKharg島にある90の軍事目標に対し、「大規模精密攻撃」を実施したと発表。しかし、この島にある石油インフラへの攻撃は行わなかったと明らかにした。
この島はイランの石油輸出の重要拠点とされ、トランプ氏は、イランがホルムズ海峡の船舶の安全な航行を妨害すれば、次は石油インフラが標的になると警告した。
アメリカ軍とイスラエル軍は14日、共同でイラン中部の都市、イスファハン市にあるヒーターや冷蔵庫を製造する工場を攻撃。これにより、少なくとも15人が死亡したという。
またイスラエル軍は14日もイランの首都・テヘランを空爆し、最高指導者直属の緊急司令部「Khatam al-Anbiya」傘下の幹部2名を殺害したと明らかにした。
さらにイスラエル軍はレバノンも攻撃し続けており、3月13日には、レバノン南部の町、Burj Qalaouiyaにある医療センターを攻撃し、医療従事者12人を殺害。これにより、レバノン国内で殺害された医療従事者の数は31人となった。
レバノンの保健省は、このイスラエル軍の空爆で勤務中の医師、救急隊員、看護師が死亡したとし、この攻撃は「国際人道法に違反する」と非難。同時に、連日のイスラエル軍の攻撃により、国内でこれまでに826人が死亡し、その中には女性65人と子供106人が含まれていると明らかにした。
Lebanon’s Ministry of Health said the death toll from Israeli strikes has reached 826, with 2009 people wounded since March 2.
Officials warned the toll could rise further as attacks continue to intensify across the country.#Infograph pic.twitter.com/6o0nnwPMw0
— Al Jazeera English (@AJEnglish) March 14, 2026
イランがUAEの港に避難勧告
一方、イラン側もイスラエルを攻撃し続けており、14日にはエルサレムにミサイルが飛来し、上空で爆発音が聞こえたという。
またイランは14日、アメリカ軍がKharg島への攻撃のためにアラブ首長国連邦(UAE)の港を使用したと主張。UAEの主要な3つの港に対し、避難勧告を発令し、アメリカ軍がいる場所から、避難するよう人々に促した。
その後、Fujairahにある港にはドローンが飛来し、迎撃された破片が石油施設に落下。一部の施設で大規模な火災が発生し、石油積載作業が停止されたそうだ。
13日にはトルコにも、イランのミサイルが飛来し、NATO軍によって撃墜されたが、イラン側はこの攻撃を否定。現在、トルコ外務省は、保有しているミサイルの技術データとの矛盾点について、イラン側と協議している。
イラン文化観光省によると、米・イスラエル軍の攻撃で、少なくとも56の博物館と史跡が被害を受け、その中にはテヘランにある世界遺産、14世紀のゴレスターン宮殿(Golestan Palace)も含まれているという。
インド政府は3月14日、インド船籍の液化石油ガス(LPG)を積載したタンカー2隻が、ホルムズ海峡を無事通過したと明らかにした。
インドの外相は今週初め、イランのアッバス・アラグチ外相と会談しており、今回の通過が許可されたと考えられている。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Trump calls on China, France, UK and others to send ships to keep strait of Hormuz open(3/14)

























