米ディズニー・ワールドが最低時給を15ドルに引き上げか?9月の投票で決定
アメリカの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」が将来、従業員の最低賃金を上げる可能性がでてきたとして注目されている。
時給を10ドルから15ドルへ引き上げ
ABC Newsによれば、ディズニーと労働組合の連合体は先週の金曜日に、1年間に渡る労使交渉を終え、合意に達したという。
その交渉では、2021年までに働き始めた時の最低賃金を時給10ドル(約1100円)から15ドル(約1665円)に引き上げることで合意がなされたそうだ。
そしてディズニーの労働組合員は9月初旬に、この合意案に賛成するかどうか、投票を行うとされている。
他の観光業にも影響を及ぼす可能性
もしこの案が賛成多数で承認されれば、この賃金体系はフロリダ州オーランドにある「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」で働く7万の労働者のおよそ半数に適用されるという。
またそもそもディズニーはオーランドの観光業が労働者に支払う賃金に対して影響を及ぼしてきたため、この制度が採用されれば、同地域にも大きな影響を及ぼす可能性があると言われている。
しかしABC Newsのフェイスブックページには、この件に関しさまざまな意見が寄せられている。
「その間にディズニーは値上げの調整をする前に、確実に数百万ドルの収入を得るようにするでしょう。その後、彼らは差額を補うために、チケットを値上げするでしょう」
「15ドルなんて、多くの人にとって生活できる賃金ではない。だから彼らが15ドル得られるまでに、必要最小限の暮らしをすることはできないだろう」
「この賃金の値上げは、直ちに行われるべきだ!」
「いい話に聞こえるけれど、なぜそんなに長く(3年も)かかるの?」
「ウォルマートのような会社も、この先例にならうべきでしょう」
さまざまな意見があるようだが、大企業が最低賃金を上げれば、他の企業も現在の賃金体系を見直すきっかけになるかもしれない。(了)
出典元:ABC News:Disney World could start pay at $15 an hour if deal approved(8/25)
出典元:KPVI:Disney World could start pay at $15 an hour if deal approved(8/25)