フランスの軍事パレードで「空飛ぶ兵士」が登場、各国首脳の前で上空を旋回
7月14日、フランス共和国の成立を祝う「パリ祭」が行われ、軍事パレードに「空飛ぶ兵士」が登場した。
ヨーロッパ各国から兵士が参加
この「パリ祭」での軍事パレードは、フランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相を含む、EU主要国の首脳の前で行われたという。
今年は、ヨーロッパの各国から約4300人の兵士や、約200台の車両、そして100機の航空機が参加したそうだ。
しかしその中でも一際目立ったのが、「空飛ぶ兵士」だ。この兵士はフライ・ボードに乗り、パレードの会場上空を旋回し、その後着地した。その様子がこちら。
Fier de notre armée, moderne et innovante. pic.twitter.com/DQvIfPolQf
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) July 14, 2019
高度3000mまで上昇可能
このフライ・ボードはメーカー「Zapata」によって開発されたもので、ガスタービンで動くとされている。
また高度3000mまで上昇でき、最高速度は時速144km。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したホバー・ボードから着想を得て、開発されたという。
今回のパレードで実際にフライ・ボードに乗っていたのは、「Zapata」のCEOであるFranky Zapata氏だ。彼はライフルを手に持ち、本物の兵士のような姿でボードを乗りこなした。
A flying soldier! Military innovation on display at this morning’s #BastilleDay parade here this morning in Paris…#14Juillet2019 pic.twitter.com/5uJWCp8Zx8
— Ed Llewellyn (@EdLlewellynFCO) July 14, 2019
フランス革命のきっかけになった日
「パリ祭」は1789年に起きた「バスティーユ監獄の襲撃」などを記念したもので、この事件はフランス革命のきっかけとなったため、14日が祝日になっているそうだ。
そしてマクロン大統領は、国民に向けたメッセージの中で「第2次大戦終結以来、今日ほどヨーロッパが必要とされている時はありません。ヨーロッパの防衛体制を構築することは、フランスの最優先課題です。これが今回のテーマなのです」と語り、EU各国が力を合わせて行動するよう訴えた。
マクロン大統領は先日、宇宙軍司令部を創設することも発表し、宇宙防衛戦略の必要性にも言及している。(了)
出典元:METRO:France reveals terrifying armed soldier who flies above Paris on hoverboard(7/14)