トランプ大統領が15回流さないと流れないトイレに不満、環境保護基準を変更か
12月7日、トランプ大統領はホワイトハウスのスタッフミーティングで、「10回、15回と流さなければならない」トイレについて不満を述べ、水量規制の見直しを環境保護庁に指示したことを公表した。
1回で流れないトイレ
海外ニュースメディアによれば、トランプ大統領はスタッフミーティングで、トイレやシャワー、洗面所の水道設備について熱弁をふるったとのこと。メディアにはこんな言葉が引用されている。
人々はトイレを、1回でなく、10回、15回と流している。そのせいでかえって多くの水を使う結果になっている。環境保護庁はいま、私の指示で、こういう状況を徹底的に見直している。
大統領が話すトイレの不満を「官僚や職員たちは真顔で聞いていなければならなかった」と報ずるメディアもある。
ホワイトハウス付き記者のJeff Mason氏が、その時の写真をツイッターに投稿した。
Trump expresses frustration about water efficiency, says sinks don’t have enough pressure and people have to flush toilets multiple times. He says he has directed the EPA to look at opening up water standards. It’s called rain, he says, referring to states with lots of water. pic.twitter.com/pwvzqULeGB
— Jeff Mason (@jeffmason1) December 6, 2019
トランプ氏は節水についての不満を露わにし、蛇口の水圧は足りず人々はトイレを何回も流さなければならない、と言った。また、環境保護庁に水量基準を緩めるよう指示したとも言った。彼は雨量が多い州を指して、それ(水量基準)は雨と呼ばれる、と言う。
エネルギー政策法で規制された水量
米国では、1992年にジョージ・H・W・ブッシュ大統領が署名したエネルギー政策法によって、1994年以降に建てられた家やビルのトイレで1回に流す水量が1.6ガロン(約7リットル)以下となるように規制されている。
現在、環境保護庁が推奨しているトイレ設備は、これよりさらに水量が少なく、1回に流すのが1.28ガロン(約4.8リットル)のもの。トイレだけでなく、水道の蛇口も1分間に出る水量が1.5ガロン(約6.8リットル)のものが推奨されている。
トランプ大統領は、トイレだけでなく、出のよくない手洗いシンクの蛇口やシャワーについてもミーティングで長々と不満を表明し、「新しい家やビルに行くと、そこには規制があり、誰も水を得ることができない」と言っているが、その気持ちも分からないでもない。(了)
出典元:Vox:Trump orders review of EPA water rules because “people are flushing toilets 10 times, 15 times”(12/7)
出典元:Metro:Donald Trump moans about having to flush the toilet 15 times instead of once(12/7)