【新型コロナ】英で新規感染者が3日連続で8万人超、政府の対応に人々が懸念
新型コロナウイルスの「オミクロン株」への感染が拡大しているイギリスでは、どのような対策がとられようとしているのだろうか?
イギリスでの感染状況とは?
イギリスでは12月19日、新型コロナの新規感染者が8万2886人確認された。17日と18日にも9万人台の感染者が報告されており、パンデミックが始まって以来、最も多い感染者数だと言われている。
また専門家は、感染力の強い「オミクロン株」の出現により、今後も感染者数の記録が更新されることを懸念しているという。
イギリスの保健安全局は19日午後、24時間以内で新たに1万2133人の「オミクロン株」の感染者が確認されたと発表。トータルの感染者が3万7101人になった。
ただし専門家は、本当の感染者数は何倍も多く、「オミクロン株」が最近の急増の原因であると考えているそうだ。
実際にロンドンでの「オミクロン株」の感染者が占める割合は、すでに60%を超えているとも言われている。
クリスマス前にさらなる規制か?
19日の朝、サジッド・ジャビド保健大臣は、クリスマス前にさらなる規制を排除できない、つまり規制もありうると認めた。また、ワクチン未接種の患者が、ひっ迫したNHS(国民保健サービス)の病床を埋めていると非難している。
さらにヨーロッパでは完全なロックダウンが実施されている国もあることから、ボクシングデー(12月26日)に行動規制を行うとの噂もあるという。
ただしまだボリス・ジョンソン首相は、ロックダウンや行動制限などについて言及はしていない。
イギリス政府は以前、新型コロナの行動規制を遅らせ、その結果状況が悪化し、より厳しい規制を長く実施することになり、批判されてきたという。
現在も多くのイギリス人が、今回もまた同じ過ちを政府が犯そうとしているのではないかと危惧しているそうだ。
新たな行動規制は「不可避」
ロンドン市長のサディク・カーン氏も、保健大臣の発言に先立ち、新たな行動規制は「不可避」であると述べている。
科学者たちも、「オミクロン株」に対処するために迅速に行動することの重要性を強調しており、NHS(国民保健サービス)のトップも、ロンドンの診療所に対する負荷が「急速に高まっている」と警告しているという。
一方、ワクチンのブースター接種も積極的に進められており、18日にはイギリス全土でブースターの接種回数が過去最高の90万6656回に達したと報告されている。
人口約6700万人のイギリスでは、ワクチンの1回接種が5100万回以上、2回目の接種が4700万回以上、ブースターの接種が2800万回以上行われているそうだ。(了)
出典元:METRO:UK records another 82,886 cases as Omicron keeps surging(12/19)