フランス外相、マリウポリの市民を助けなければ「集団的な罪に問われる」と発言
フランスの外務大臣が3月27日、ロシア軍に包囲されたウクライナ南東部の都市、マリウポリについて発言した。
「市民が虐殺され、消滅してしまう」
フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外相は27日、カタールで開かれた「ドーハ・フォーラム」の国際会議に出席し、次のように語った。
「マリウポリは軍事包囲の顕著な例だ。軍事包囲は恐ろしい戦争であり、市民が虐殺され、消滅してしまうからだ。その苦しみはひどいものだ」
「このため、市民が呼吸できる瞬間が少なくとも1回は必要だ」と述べ、「これがフランスのエマニュエル・マクロン大統領が確保しようとしていることだ」と付け加えた。
その上で「マリウポリの市民を助けるために何もしなければ、集団的な罪に問われるだろう」と述べた。
トルコとギリシャと共に「人道的作戦」を計画
現在、フランスのマクロン大統領は、マリウポリから市民の脱出を支援するための働きかけを行っており、25日にはトルコとギリシャと共に、今後数日間で「人道的作戦」を実施すると発表した。
マクロン大統領はその際、「48時間から72時間以内にプーチン大統領と新たな話し合いを持ち、詳細をきちんと決め、条件を確保する」と述べたという。
またマクロン大統領は25日には、マリウポリ市長(または知事)とも連絡を取ったと明らかにしている。
マリウポリの地元当局は、すでに2000人以上の市民が殺されていると発表しており、ウクライナのゼレンスキー大統領によると、いまだに10万人が取り残されているという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Ukraine ‘prepared to discuss neutrality as part of peace deal’, with talks between sides to resume(3/27)
出典元:euronews:Macron: France, Greece and Turkey plan evacuation mission from Mariupol(3/25)