ドイツを襲う食料品50%値上げ、ロシア制裁の代償か
ドイツではこれから、食料品の値上がりが恐ろしいことになるようだ。今月始め、大手スーパーの「Aldi(アルディ)」が20%〜50%の値上げを予告。ドイツ小売業協会(HDE)も、今後、「%」で2桁アップの波が来るだろうと言っている。
5%値上がりに続く第2波が来た
ドイツでは、ウクライナ紛争が始まる以前から物価は上昇しており、ドイツ小売業協会によれば、その上昇率は5%。だが、ウクライナ紛争の勃発により、この程度の上がり幅では済まなくなりそうだ。
「我々はこれからすぐに、あらゆるスーパーマーケットの値札に、戦争のインパクトを見るようになるだろう」と同協会のJosef Sanktjohanser会長は言う。どの程度のインパクトか、というと、「2桁の数字(%)であるのは確か」だそう。
物価上昇の要因として、ドイツ小売業協会は、ウクライナ紛争によるエネルギーコストの上昇を挙げている。実際に、西側諸国がロシアに対して経済制裁を科して以来、原油価格が高騰している。
20%〜50%の値上げ
海外メディアによれば、スーパーマーケットチェーンの「Aldi」は今後20%〜50%の値上げをする。
Aldiの広報担当者によれば、「ウクライナ戦争が始まって以来、これまで経験したことがない程卸値が高騰している」とのこと。これを受けて、同スーパーは2週間程前に、約160アイテムを値上げした。また、それから1週間後に、追加で20アイテムを値上げしている。
こうした値上げは今後も続き、4月4日以降は肉、ソーセージなどの加工肉、バターが「特に高額になるだろう」と、Aldiの広報担当者は言う。
Aldiの一連の値上げに追従する形で、ドイツの他のスーパー「Edeka」や「Globus」もすぐに値上げを決定したと報じられている。
それにしても、食料品や生活必需品の値段が20%〜50%も上がったのでは、庶民はたまったものではない。国の指導者が勝手に戦争を始め、割りを食うのは一般庶民ということか……日本ではこれほどの物価高騰にならないことを祈りたい。(了)
出典元:TalkMarKets:German Retailers To Increase Food Prices By 20-50% On Monday(4/3)
出典元:AA.com:German retailer Aldi Nord to raise prices by 20-50% on Monday(4/3)
出典元:The Local:German consumers to be hit by further price hikes in supermarkets(4/1)