英ジョンソン首相がウクライナをサプライズ訪問、ゼレンスキー大統領と会談
イギリスのボリス・ジョンソン首相が、ウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と直接会談を行った。
首都の通りを歩き、キーウ市民とも会話
ジョンソン首相は4月9日、ウクライナの首都・キーウを陸路で訪れ、ゼレンスキー大統領と会談した。
2人は揃って大統領府の敷地内を出て、会話を交わしながら、キーウのメインストリートを通り、2014年の革命の象徴とされるマイダン広場まで歩いたという。
キーウの一般市民は、指導者たちに会えて感激しているようで、胸に手を当てながら、ジョンソン首相に「イギリスの支援に感謝している」と述べたそうだ。
ジョンソン首相はその男性に対し、「初めまして。私たちは、お手伝いできることを光栄に思います。あなた方はゼレンスキーという、素晴らしい大統領をお持ちだ」と答えた。
At a handshake distance. @BorisJohnson and @ZelenskyyUa walked through the center of Kyiv and talked to ordinary Kyivans. This is what democracy looks like. This is what courage looks like. This is what true friendship between peoples and between nations looks like. pic.twitter.com/ZcdL6NqNp2
— Defence of Ukraine (@DefenceU) April 9, 2022
装甲車と対艦ミサイルシステムの供与を約束
ジョンソン首相は、ゼレンスキー大統領との会談で、イギリスが装甲車と対艦ミサイルシステムを提供し、世界銀行の融資に対する追加支援も行うと伝えた。
またロシアに対する制裁を強化し、ロシアの炭化水素(石油・天然ガス・石炭)の使用から脱却することを継続していくと述べている。
一方、ゼレンスキー大統領は同じ日、オーストリアのカール・ネハンマー首相とも会談、キーウで共同記者会見を行った。
その際、ゼレンスキー大統領は、首都キーウへの脅威は後退したが、東部で脅威が高まっていると警告。
「これは厳しい戦いになるだろう。我々はこの戦いと勝利を確信している。我々は、この戦争に終止符を打つために戦うと同時に、外交的な方法を模索する用意がある」と語った。
ただウクライナの交渉担当者・Mykhailo Podolyak氏は、ゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領が会うのは、ウクライナ軍が東部でロシアを打ち破り、交渉上の立場を強化した後だろうと述べている。
Podolyak氏は「我々は非常に高い代償を払っている。しかし、ロシアは帝国の幻想を捨てなければならない」と語ったという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Boris Johnson makes surprise trip to Kyiv for talks with Volodymyr Zelenskiy – live(4/9)