ロシア外務省、経済制裁を解除すれば、ウクライナの港の解放を検討
黒海に面したウクライナの港には小麦などをはじめ、さまざまな穀物や食料が保管されているが、ロシア軍が港を封鎖しているため、船で輸出できない問題が生じている。(アイキャッチはイメージ)
「世界中で何百万もの人々が死ぬだろう」
このため先日、国連の食糧部長であるDavid Beasley氏は、ロシアが黒海にあるウクライナの港湾を封鎖しているため、「世界中で何百万もの人々が死ぬだろう」とプーチン大統領に訴えたという。
これに対しロシアのAndrei Rudenko外務副大臣は、ロシアへの制裁解除を考慮する場合にのみ、黒海にあるウクライナの港へのアクセスを解放することを検討する、と述べたそうだ。
一方、イギリスのボリス・ジョンソン首相は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、軍事支援と世界の食料安全保障について話し合った。
イギリスの首相官邸によると、二人は「ウクライナの穀物在庫のために、重要な海と陸の供給ルートを開放する」選択肢を検討したという。
アゾフスタリ製鉄所から1730人が投降
一方、ロシア国防省によれば、ウクライナ南東部・マリウポリのアゾフスタル製鉄所からは、5月16日以来、合計で1730人のウクライナ軍の戦闘員が投降してきたという。
この数字には、過去24時間で投降してきた771人の戦闘員も含まれるそうだ。投降した戦闘員のうち80人が負傷していたと言われている。
また自称ドネツク人民共和国の代表によれば、現在ウクライナ軍の戦闘員の半数以上が製鉄所から出てきたという。ただしこれらの人数や情報は正確に確認されたわけではなく、混乱が続いている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Zelenskiy says Donbas is ‘completely destroyed’; Russia ‘will only open ports if sanctions reviewed’ – live updates(5/19)