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「台湾は中国のもの」とイーロン・マスク氏が発言、喜んだ中国がテスラ車を無税に

「台湾は中国のもの」とイーロン・マスク氏が発言、喜んだ中国がテスラ車を無税に
tesla.com

電気自動車メーカー「テスラ」のオーナーであるイーロン・マスク氏は、以前、台湾は中国の特別行政区になるべきだと発言した。(これはSwitchNewsでも『イーロン・マスクが台湾問題に言及、中国大使が提案を歓迎』の記事で取り上げた)

 

どうやら中国政府は、マスク氏が味方してくれて大そう嬉しかったようだ。「特別行政区」発言の数日後、中華人民共和国工業情報化部(産業と情報技術を管轄する行政部門)が、テスラ車の購入税(仕入税)を免除することに決めた。つまり、中国の人たちはテスラ車を安く買えるようになり、テスラ車の市場競争力は高まることになる。

 

モデルSとモデルX

 

テスラ車関連のニュースを報じるメディア「TESLARATI」によると、免税になるのは全車種ではなく、モデルSとモデルXのうち100kWhバッテリーが装備されたものとのこと。

 

モデルSはセダンタイプの高級車。ボディの高級感と高い走行性能が特長と言われている。また、モデルXは、モデルSの次に発表された車種で、クロスオーバーSUVタイプだ。

 

中台紛争は世界経済にマイナス

 

マスク氏の「特別行政区」発言は、経済紙「フィナンシャル・タイムズ」のインタビュー中に出たもの。

 

私の提案(おすすめ)は、台湾の特別行政区を考え出すことです。それは合理的で当たり障りがないけれど、恐らくみんなが幸せに感じないかもしれません。しかしそれは可能であり、私はおそらく、実際には彼ら(台湾と中国が)が香港よりも寛容な取り決めを持つことができると思います。——イーロン・マスク

 

台湾と中国の間に武力衝突が起これば世界経済は30%ほど縮小し、その地域にサプライチェーンを持つ大企業は大きな損害を被る、とマスク氏は予測し、例えば「アップル社などは非常に困ったことになるだろう」と述べている。「特別行政区」発言には、こうした事態を避けたいという意図があったそうだ。

 

台湾政府は、当然のことながら、こうしたマスク氏の発言に怒っているとのこと。(了)

 

出典元:New York Post:Tesla wins tax breaks from China after Elon Musk’s Taiwan comments: report(10/14)

出典元:TESLARTI:Tesla Model S and Model X vehicles approved for tax exemption in China(10/10)

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