AIに職を奪われた人が、すでに4000人近くいることが判明【アメリカ】
先月1ヶ月間で4000人近くの仕事がAIに取って代わられたーーこんな調査結果がアメリカで発表された。失職の原因がAIであるとはっきり指摘したレポートは、これが初めてだそう。
やはりIT·ハイテク部門が人減らし
今回のレポートを発表したのは、アメリカの調査会社Challenger, Gray, and Christmas, Inc.だ。アメリカでは、5月に約8万人が失職しているが、そのうち約3900人は、AIに仕事を奪われていることが判明した。
同社の担当者によると、企業が解雇理由としてAIを挙げたレポートは今回のものが初めてだそう。また、約3900人の退職者の全員がIT·ハイテク企業から解雇されているという。話題のChatGPTや、グーグル、アマゾンの積極的なAI導入など、最近のテクノロジー産業ではAIがもてはやされている。
企業を対象として行なった今回の調査では、解雇理由がAIであることを隠している企業も含まれているとのこと。つまり、実際にはもっと多くの人が、AIに職を奪われている可能性がある。
チャットボットが電話オペレーターの仕事を奪う
海外メディアによれば、チャットボットが電話オペレーターや顧客対応窓口の代役をこなす例が多くなっているそうだ。
最近では、摂食障害者をサポートするアメリカ最大の非営利団体「National Eating Disorder Association」が、電話相談にTessaという名のAIチャットボットを導入し、その結果として少なくとも6人の担当従業員を解雇したことを認めている。
また、5月には、イギリスの大手電気通信事業者「BTグループ」が、2030年までに大規模な人員整理を行うことを発表しており、その中で少なくとも1万人の仕事がAIに取って代わられるらしい。BTグループはすでにAmyという名のチャットボットを、カスタマーサービスに導入している(了)
出典元:Insider:Nearly 4,000 people lost their jobs last month because of AI — the first time that’s been cited as a reason, one report says(6/2)
出典元:New York Post:AI blamed for 3,900 people losing their jobs in May: report(6/2)