死んだ後も脳は活動していた?!心臓停止から10分以上も脳波が計測される


脳の活動が死後10分以上も認められたとする調査結果が発表され、注目されている。

心臓停止後、10分間も脳波が持続

 

この調査を行ったのはカナダ、University of Western Ontarioの医療チーム。英紙Telegraphによれば、彼らは集中治療室で臨床的に死亡と宣告された4人の患者の脳を調べたという。

 

その患者らはいずれも脈がなく、瞳孔も反応しておらず、通常の範囲で死亡と認められる状態だったそうだ。

 

しかし心臓の鼓動が停止し、動脈の血圧も失われた後、患者の脳には深い睡眠時に見られる「デルタ波(single delta wave bursts)」が10分間以上持続しているのが観察され、脳の活動が認められたとしている。

 

flickr_DigitalRalph

機器類は正常に作動していた

 

もっともこの現象が長く観察されたのは、4人の患者のうちの1人だけ。他の人は心臓の鼓動が停止する前に、脳の活動が次第に弱まっていったという。

 

だだ全ての患者の脳は死亡した後、数分間、それぞれ異なった振舞いを見せたそうだ。

 

調査を行った医師たちは、この脳の活動の目的がどういうものか分からないとし、同時にわずかな例から多くの結論を導き出すことに注意を促している。

 

しかし全ての機器類は正常に作動していたことを考えると、脳の活動が調査ミスの結果と考えるのは難しいとも記しているとか。

マウスの調査では脳は1分後に停止

 

英紙Independentによれば、以前から研究者たちの間ではほとんどの脳の活動は、死後から約1分間だけ不思議な高まりを見せた後に、停止すると考えられてきたという。

 

しかしこれらの研究はマウスをもとにしたもので、これまでの調査では人間にも匹敵するような状況があるかは分かっていないそうだ。

 

ただし昨年発表された他の2つの研究では、人が死んだその日のうちに遺伝子が機能し続け、あるケースではより力強く活動していたことが明らかにされたらしい。

 

研究者らは今回の報告の中で、この新たな発見は死んだと思われるドナーから臓器を摘出する適切な時期に関して、倫理的な問題を提起すると語っている。(了)

 

 

出展元:The telegraph:Brain activity can continue for 10 minutes after death – new study(3/9)

出展元:INDEPENDENT:Brain activity appears to continue after people are dead, according to shock new study(3/9)