腕にタッチスクリーンを投影する、新たなスマートウォッチがさらに進化
これまでも皮膚に直接スクリーンを投影させるスマートウォッチが紹介されてきたが、現在さらに進化したものが開発されている。
投影されたタッチスクリーンで操作
そのスマートウォッチの名前は「LumiWatch」。これはアメリカのカーネギーメロン大学などの研究者らが開発し、時計の部分に極小プロジェクターが備わっているという。
そこから投影されたスマートウォッチの画面が皮膚の上に直接映し出され、それがタッチスクリーンとなり、操作できるようになっているそうだ。
そもそもスマートウォッチの難点は、画面が小さく操作しづらいところ。しかし「LumiWatch」から映し出されるタッチスクリーンの大きさは約40平方センチメートルで、これは通常のスマートウォッチの画面の約5倍以上の面積になっているとか。
開発者らはすでに、このスマートウォッチの試作品をYouTube上で公開しており、そこには指でスワイプやドラッグをして、アプリを開いたり、写真を編集したりする姿も映し出されている。
戸外でも一日中使用可能
このスマートウォッチはアンドロイドのOSを採用しており、BluetoothやWifiでも接続できるという。
使われているプロセッサはQualcomm1.2 Ghz クアッドコアCPU、OSはAndroid 5.1、768MB RAM、ストレージは4GBだ。内蔵された740 mAhのリチウムイオンバッテリーは、通常の使用で約24時間持続する。
まだ市場で販売されてはいないが、もし売り出されれば価格は約600ドル(約5万5000円)を予定しており、一般的なスマートウォッチよりも安くなるそうだ。
また映像を投影するプロジェクターのレーザー光は非常に明るいため、戸外でも一日中使用することが可能とされている。
ユニークなスマートウォッチだが、もしかしたら今後は、このような機能が装備されていくのが当たり前になってくるのかもしれない。(了)
出典元:ROBERT XIAO:LumiWatch: On-Arm Projected Graphics and Touch Input (CHI ’18)(2018/4)
出典元:MailOnline:The smartwatch that can turn your arm into a touchscreen: Researchers unveil $600 wearable with finger-tracking technology that projects apps directly onto your SKIN(5/1)