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顔はトカゲで体はウナギ、しかも雌雄同体!豪の海で不気味な深海魚を捕獲

顔はトカゲで体はウナギ、しかも雌雄同体!豪の海で不気味な深海魚を捕獲
Facebook/StudyFact

オーストラリアの深海から、トカゲの顔をした獰猛な深海魚が捕獲され、注目されている。

獲物が暴れるほど飲み込まれていく

 

その深海魚は「ミナミシンカイエソ」と呼ばれ、顔はトカゲで体はウナギのような姿をしており、鋭い無数の歯を持っているという。

 

しかも歯は柔軟な構造になっているらしく、捕らえられた獲物が暴れれば暴れるほど、口の奥へと飲み込まれていく仕組みになっているそうだ。

Marine Biodiversity Hub

下の画像は「ミナミシンカイエソ」の赤ちゃん。

Facebook/Australian Fisheries Management Authority

オスとメスの生殖器官を持つよう進化

 

この「ミナミシンカイエソ」を捕獲したのは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)やMuseums Victoriaの研究者たち。

 

彼らは海洋調査船「Investigator号」に乗り込み、タスマニア北東の沖合にある「Flinders 連邦海洋保護区」で巨大な網を曳いて、この魚を捕まえた。

 

研究者らによればこの魚は約1000mから2500mの深海に生息し、しかもオスとメス両方の生殖器官を持つ雌雄同体だという。

 

これは深海でパートナーを見つけることが困難なため、繁殖の機会を最大限に拡大しようと、このように進化したと見られている。

 

「Investigator号」の広報官であるAsher Flatt氏は取材で「深海で愛を見つけるのは、食事を探すのよりも難しいのでしょう。その困難さがミナミシンカイエソを雌雄同体への道に進化させたのです」と語っている。

 

この結果、同種の魚にさえ会えば、相手がメスかオスかに関わりなく、繁殖することができるそうだ。

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長い背びれの付け根が特徴

 

また捕獲した研究者のJohn Pogonoski氏は、取材に対し次のように述べている。

 

「私はミナミシンカイエソに特徴的な背びれの長い付け根に気づきました。これはこの属の中にしか見られないものです。仲間のシンカイエソの場合は短い背びれの付け根をしており、尾の近くに非常に小さな2つ目の背びれがあるのです。巨大な目と歯は、待ち伏せする捕食動物によく見られる特徴です」

 

ミナミシンカイエソは人目につくことはほとんどないが、大西洋にも、インド洋から太平洋西部にかけての海にも分布しているという。(了)

 

 

出展元:MailOnline:The stuff of nightmares: Terrifying hermaphrodite fish with the face of a LIZARD and hundreds of spiky teeth is found off the coast of Australia(6/15)

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