5000もの超新星で初めて…爆発を経ても死なない「ゾンビ星」を発見か

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天文学者による新たな研究により、50年以上の時をかけて複数回の爆発を繰り返す星が発見された。

 

寿命を迎えるはずが爆発後に輝きを増す

 

今回の研究発表は8日、イギリスの科学情報誌「Nature」に掲載された。

 

ローレンス・バークレー国立研究所の共同発表者で科学者のPeter Nugentは「今回の超新星は(爆発後も)まるで何事もなかったようにみえる」と驚きを隠せない。

 

「この20年間において5000近くもの超新星が発見されたが、このような事例は初めてだ」

 

超新星とは、一つの銀河において数十年に一度の割合で起こるとされ、寿命を迎える寸前の星が最期に起こす大爆発のことを指す。

 

今回観測された超新星「iPTF14hls」は2014年9月に発見され、当初は典型的な超新星であるとみなされていた。

 

しかし通常であれば次第に輝きを失っていくところ、「iPTF14hls」の場合はそれとは反対に輝きを増しており、このような現象が観測されるのは初めてのことであるという。

 

1954年に死んだはずの“ゾンビ星”

 

さらに天文学者らはその後、過去の記録から驚くべき事実を発見した。

 

なんと1954年にも同じ場所で超新星が観測されていたという。つまり「iPTF14hls」は一度超新星へと至ったにも関わらず、2014年まで生き延び、再び超新星へと至ったものであるということが判明したのだ。

 

天文学者はこれまで数十年もの間にわたり、数千もの超新星を観察・記録してきたという。

 

今回の発表の主筆者で、ラス・クンブレス観測所とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の博士研究員であるIair Arcaviは「今回の超新星はこれまで我々が考えていた超新星の在り方や知識を全て覆した。この十年間における私の超新星研究の中で今回の現象は最大の難題だ」と語る。

 

死なないだけじゃない?残る多くの疑問

 

今回の超新星が複数回にわたって爆発を繰り返してきたということは驚くべき事実であるが、それと同時にその爆発の大きさとその期間の長さも特筆に値する。

 

「超新星『iPTF14hls』の爆発は観測史上最大のものであった可能性がある」とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の共同発表者Lars Bildstenはいう。

 

「さらに今回の超新星について最も特筆すべきは、これまでに見たことがないほどの爆発の期間の長さだ」

 

科学者らはなぜこのような現象が起きるかということについての信頼に足る説明は出来ないという。一方で研究の発表者らは、今回の現象を踏まえて現在一般的となっている星の進化論と超新星現象は再考されるべきだとしている。(了)

 

出典元:USA TODAY:Space zombie: Astronomers discover a star that wouldn’t die(11/9)

 

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