ニャンコが映った映像、3000万キロ離れた宇宙から送られてきた!
NASAの小惑星探査機が、遠く離れた場所から、なんともかわいい映像を地球に送信してきた。
探査機「プシュケ」から送信
その探査機とは、今年の10月に地球から打ち上げられた「プシュケ」だ。
探査機「プシュケ」は金属を多く含むと考えられている小惑星「プシュケ(またはサイキ:Psyche)」を目指し、現在地球から約3000万km離れた宇宙にいるという。
そして先日、探査機は、レーザー通信実験のために、ある超高解像度の動画を地球へ送信。2分もかからず、カリフォルニア工科大学のパロマー天文台に到達したそうだ。
今週、NASAによって発表されたその動画には、赤いレーザーポインターを追いかける、トラ猫の姿が映っていた。それがこちら。
We just streamed the first ultra-HD video brought to you via laser from deep space. And it’s a video of Taters, a tabby cat.
This test will pave the way for high-data-rate communications in support of the next giant leap: sending humans to Mars. https://t.co/tf2hWxaHWO pic.twitter.com/c1FwybYsxA
— NASA (@NASA) December 19, 2023
電波の代わりにレーザー光線を使い通信
NASAは、人類が火星を目指して準備を進めるためにも、深宇宙からの通信を改善したいと考えてきたという。
そして従来の電波の代わりにレーザー光線を使う「深宇宙光通信(DSOC)」の実験を、探査機「プシュケ」を使い行ってきた。
11月後半には史上初めて、約1600万km離れた宇宙空間からレーザー信号を用いて、地球にメッセージを50秒以内で送信することに成功したという。
深宇宙光通信(DSOC)は、従来の電波の代わりにレーザー光線を利用することにより、膨大な量のデータを高速で伝送することを可能にし、宇宙での通信に革命をもたらす計り知れない可能性を秘めていると言われている。
この実験を担当しているNASA のジェット推進研究所(JPL)のミッションチームは、遊び心から、職員が飼っている3歳の子猫「テイターズ」が映った動画を選び、そのデータを探査機に搭載したという。
また探査機「プシュケ」が火星と木星の間の小惑星帯に向かうにつれて、今後もさらなるテスト送信が計画されているが、JPLによるとネコの「テイターズ」は今後出演しないという。(了)
出典元:ABC News:Tabby cat named Taters steals the show in 1st video sent by laser from deep space(12/20)