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ポンペイの遺跡から、剣闘士などを描いた絵が発見される

ポンペイの遺跡から、剣闘士などを描いた絵が発見される
X_Pompeii Sites

ベスピオ火山の噴火で埋まった古代ローマの都市、ポンペイの遺跡から、剣闘士(グラディエーター)などを描いた絵が発見された。

 

ボールで遊び、狩りをする絵も

 

その絵は、イタリア・ナポリ近郊のポンペイ遺跡公園内にある家屋群「I’Insula dei Casti Amanti」での発掘調査で発見され、5月28日に一般公開されたという。

 

剣闘士の絵は公園内にある長い壁に描かれており、円形劇場での戦いを見て子供たちが描いたと考えられている。

 

また壁には他にも、3つの小さな手の輪郭や、ボールで遊ぶ 2 人の人物、イノシシと思われる動物の狩りの場面、地面に横たわる 2 人のボクサーなども描かれていたそうだ。

 

直接の視覚に基づいて描かれた

 

ポンペイ遺跡公園のガブリエル・ズフトリーゲル所長は、この絵がおそらく、西暦79年にベスビオ山の噴火で埋もれる前に、中庭で遊んでいた1人か、それ以上の子供たちによって描かれたものだとし、次のように語っている。

 

「ナポリ大学の心理学者らと共同で(調査した結果)、剣闘士や狩人の絵は、絵画モデルではなく、直接の視覚に基づいて描かれたという結論に達しました。子供たちは、おそらく円形劇場での戦いを目撃したのでしょう」

 

考古学者らはまた、噴火の犠牲者2人の遺体を発見しており、4月の発掘調査でも、トロイ戦争に触発された保存状態の良いフレスコ画が見つかっている。

 

ポンペイの遺跡は16世紀に発見され、最初の発掘は1748年。その後、さまざまな遺物などが発見され、世界で2番目に訪問者が多い考古学遺跡となっている。(了)

 

出典元:The Guardian:Drawings depicting gladiators among latest discoveries at Pompeii(5/28)

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