ジェームズ・ウェッブ望遠鏡が、2つの絡み合う銀河を撮影
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、長い間絡み合っていた2つの銀河を撮影し、その画像を公開した。
3億2600万光年離れた銀河
NASAと欧州宇宙機関(ESA)が運営するジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、3億2600万光年離れた2つの銀河を撮影した。
NASAによれば、この2つの隣接する銀河は「ペンギン(NGC 2936)と卵(NGC 2937)」の愛称で呼ばれており、数千万年もの間、絡み合っていたという。
それらは最終的に1つの銀河に融合するとみられ、同じような相互作用が40億年後に、地球のある天の川銀河と、アンドロメダ銀河の間にも起こると考えられている。
Penguins make excellent parents, even in space. 🐧
Celebrating 2 years of science, this new Webb image shows 2 galaxies: a Penguin (NGC 2936) guarding an Egg (NGC 2937). Webb reveals they are in a cosmic hug, joined together by a blue haze of stars & gas: https://t.co/z85VcgDLOP pic.twitter.com/rqtXauvtKr
— NASA Webb Telescope (@NASAWebb) July 12, 2024
2021年に打ち上げられる
ハッブル宇宙望遠鏡の後継機とされるジェームズ・ウェッブ望遠鏡は、これまでの望遠鏡の中で最大かつ最も強力なものとされている。
ウェッブ望遠鏡は2021年に打ち上げられ、6か月間の試用期間を経て、2022年7月に最初の画像を公開した。
現在もこの宇宙望遠鏡は、地球から160万km離れた場所に位置しており、これまでも様々な珍しい宇宙の様子を撮影し続けてきた。
そして7月12日に公開された今回の画像は、ウェッブ望遠鏡の2周年を記念するものとなる。
NASAのマーク・クランプン氏は声明で、「わずか2年で、ウェッブ望遠鏡は宇宙に対する私たちの見方を変えました」と述べたという。(了)
出典元:ABC News:Webb Space Telescope’s captures pair of intertwined galaxies glowing in infrared(7/13)