ビールを好んで飲むのは人間だけかと思っていたが、どうもそうではないらしい。

 

米国で犬のためのビールを製造する夫妻が話題を集めている。

 

3種ものビールを20以上もの飲食店に販売

 

犬のためのビールを製造しているとして注目を集めているのは、Steve Longさん（41）とMegan Longさん（30）の夫妻。

 

夫妻は今年の8月、「Good Boy Dog Beer」を設立。犬専用ビール販売のため、歩みを進めてきた。

 

また米国ヒューストンでバーを経営する夫妻は、ヒューストンにおける20以上のレストランやバーに3種もの犬専用ビールの販売を行っている。

 

同社の試みは好評なようで、Steveさんは「ビールを愛犬と一緒に飲むというアイデアは皆が気に入っている」と語る。

 

なぜ犬専用ビールを思い付いたのか？

 

しかしなぜ夫妻は犬専用のビールを製造するという考えに至ったのか。

 

この背景には夫妻が飼う愛犬の存在がある。

 

Meganさんはこれについて、「この始まりは、我々の愛犬の中で最も高齢のロットワイラーのRockyにあります」と語る。

 

Meganさんによると、9歳のRockyは年を取るにつれ、消化不良を起こすようになったという。

 

さらにRockyは食べ物に対するアレルギー反応をも起こすようになり、夫妻はRockyの食生活を変えることを与儀なくされたという。

 

また夫妻が獣医に相談すると、そこで勧められたのがRockyの食べ物を自分たちで作るということだった。

 

これを機に夫妻はRockyともう一匹の愛犬、5歳のジャーマンシェパードとの雑種のChloeのため、食べ物を作るように。

 

しかし犬のための食べ物を作るようになって夫妻が驚いたというのが、犬が口にすることができる食べ物の種の豊富さだ。

 

そのため夫妻は何が犬の健康のために良く、何が悪いのか、またそれがもたらす影響は、といったそれぞれの食べ物の効果をノートにメモ。

 

その結果、犬の健康に効果的な食べ物を原料として使用したビールを製造する考えに至ったようだ。

 

犬専用ビールの飲み方とは？

 

自らの愛犬の健康を思い誕生したという犬専用ビールは、現在のところ3種。

 

 

“IPA lot in the yard” 、”Session…Squirrel!”、そして “Mailman Malt Licker” と名付けられた3種のビールには、いずれも様々な種の野菜や肉、スパイス、そしてウコンが含まれているとのこと。

 

ウコンといえば人間の場合においても二日酔いに効くとされ、健康に良いイメージがあるが、夫妻によるとウコンは犬の消化不良においては“素晴らしい”効果を発揮するという。

 

しかし気になるのは、犬専用ビールをどのようにして愛犬に与えればよいのかということだ。

 

ビールはそのまま与えることも可能だが、犬の餌の上からかけて与えることも可能とのこと。

 

またビールは犬の餌の代替となることを想定されているものでもないため、通常の餌と共に与えればよいとのことだ。

 

ちなみに夫妻によると犬は犬専用ビールを喜んで飲むということだが、塩分が含まれていないため人間が飲むと味気なく感じられるという。

 

4作目の犬専用ビールも計画中

 

Good Boy Dog Beerによる犬専用ビールは、既に米国内の他州においても販売されている。

 

さらに夫妻は現在4作目となる犬専用ビールの販売をも計画中。

 

“Crotch Sniffin’ Ale”という名のこの新作ビールは、ピーナッツにアーモンド、全粒オート麦、シナモンが加えられたものとなるとのことだ。

 

犬専用のビールを販売するというGood Boy Dog Beerの試み。いつか同社のビールが日本でも手に入るようになる日を待つばかりだ。（了）

 

出典：Daily Mail：Yappy hour! Houston bar owners launch line of brew for dogs that sell for $5 – but don’t worry, your pooch won’t get drunk（10/11）

出典：USA TODAY：‘Crotch Sniffin’ Ale’? These breweries are serving up beer for your dog （10/12）