【悲報】卒業アルバムで魅力的ではなかった人ほど死亡率が高い可能性:最新研究
Social Science & Medicineの8月号にて、外見の魅力と死亡率の関係を調べた研究結果が発表された。
1957年の高校卒業生を追跡調査
アリゾナ州立大学の社会科学者であるコナー・シーハン准教授らが使用したのは、Wisconsin Longitudinal Studyだ。1957年にウィスコンシン州の高校を卒業した生徒の中から、3分の1がランダムに選ばれ、生涯にわたる変化を調査している。
高校卒業後の65年間(1957~2022年) を追跡した結果、サンプルの多くの人は80歳代前半となり、約43%が死亡していた。
最も魅力のないグループは死亡率が高い結果に
8386名の卒業アルバムの写真を元に、研究対象と同世代の男女10人が外見の魅力を11点尺度で評価。結果をもとに、6つのグループに分けた。
サンプルの中で最も魅力がないと評価された6番目のグループと、その他のサンプルの平均寿命の差を推測した結果、6番目のグループは2~5番目に分類されたグループと比べて死亡率が16.8%高いという結果になった。
また20歳、40歳、65歳時点での eox(期待される残りの寿命・平均余命) を推測した結果、女性は20歳の時点で平均1.89年、男性は0.86年短命だった。
ただし、外見が魅力的なほど長生きと言うわけではなく、最も魅力的なグループと2~5番目のグループの寿命にはっきりとした差はみられなかった。
関係性は不明瞭
教育や収入などの要因を考慮すると差は減少し、最も影響力のある要因は健康状態だった。すなわち、健康状態の悪さが外見的な魅力に影響している可能性もある。
今回の研究結果はショッキングな内容となったが、一部の地域に限定した調査が元になっており、直接的な因果関係を証明するのには不十分だと研究者らも認めている。「魅力が健康や寿命に影響を与えるのかを、社会科学者は調査する必要がある」としている。(了)
参考:Science Direct「Looks and longevity: Do prettier people live longer?」
参考:Science Alert「Your High Schook Yearbook Photo Could Predict How Long You’ll Live」(8/7)