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3才児が拾い上げた綺麗な石ころは、3800年前のアミュレットだった

3才児が拾い上げた綺麗な石ころは、3800年前のアミュレットだった
Facebook/Israel Antiquities Authority

家族とハイキングしていた3才の女の子が、スカラベを象ったアミュレット(お守りや魔よけとしての装飾品)を拾い上げた。鑑定したところ、青銅器時代のカナン人のものと分かった。

 

砂利の中から1つだけ拾った石

 

Ziv Nitzanちゃんは3才になるイスラエルの女の子。先月上旬、ハイキングで「Tel Azekah」という古代遺跡に行った時、地面に転がる一つの小石を見て、綺麗だと思ったそうだ。それを拾い、洗って汚れを落としてみると、何とただの石ではなかった。

 

イスラエル考古学庁(Israel Antiquities Authority)の発表によると、Zivちゃんが拾ったのは3800年前の貴重な遺物。青銅器時代の中期にカナン(地中海とヨルダン川·死海に挟まれた地域)に住んでいた人々が身につけた、スカラベのアミュレットだった。石を洗ってただの石ではないと分かった家族が、考古学庁に鑑定を依頼した。

 

母親のSivan Nitzanさんは、拾った当時の状況を海外メディアにこう話す。

 

「あたり一面に何千もの小石があったんです。しかも、その中でスカラベは裏返しになっていました。けれどもどういうわけか、娘はたくさんの石の中からそれだけを拾い上げたのです」

 

Facebook/Israel Antiquities Authority
Facebook/Israel Antiquities Authority
Facebook/Israel Antiquities Authority

 

考古学庁から感謝状

 

スカラベ(scarab)は、古代エジプトで神聖視されていた昆虫フンコロガシのこと。イスラエル考古学庁によれば、この虫は動物などの糞を転がして玉を作り、その中に卵を産みつけるので、新たな生命のシンボルと捉えられていたそうだ。

 

Zivちゃんは今回の発見により、考古学庁から感謝状を贈られたと報じられている。考古学庁では、ユダヤ教の過越の日を記念する展覧会を現在開催中。見つかったスカラベのアミュレットはそこに展示されている。(了)

 

出典元:sunny skyz:Toddler’s ‘Pretty Rock’ Turns Out To Be A 3,800-Year-Old Amulet(4/5)
出典元:Smithsonian Magazine:Toddler Discovers 3,800-Year-Old Egyptian Amulet While Hiking With Her Family in Israel(4/3)
出典元:Facebook/Israel Antiquities Authority

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