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1億1500万年前にオーストラリアの海で、巨大なサメが泳いでいた可能性

1億1500万年前にオーストラリアの海で、巨大なサメが泳いでいた可能性
Polyanna von Knorring, Swedish Museum of Natural History

オーストラリアで発見されたサメの化石の研究が進められ、かなり大型だった可能性が指摘されている。

 

ホオジロザメの祖先、体長は8m

 

その化石は、1980年代後半から1990年代にかけて、オーストラリア最北端のダーウィン近郊の海岸で発見され、長い間博物館に保管されてきたという。

 

化石は5つあり、いずれもサメの脊椎骨で、大きさは直径12cm。調査の結果、カルダビオドン科(Cardabiodontids)のサメのものと確認された。

 

カルダビオドン科のサメはホオジロザメの祖先とされ、白亜紀後期、1億年前以降に非常に多く生息していたそうだ。

 

そして発見された化石をさらに調査した結果、このサメの体長が8mあったと推定された。

 

1億1500万年前に生息

 

そもそもサメは4億年の歴史を持つが、ホホジロザメの祖先であるネズミザメ目(lamniforms)は、1億3500万年前の化石が記録として残っているという。

 

ただ当時のサメは小型で、おそらく体長はわずか1mだったと考えられている。

 

しかし今回、研究が進められたカルダビオドン科(Cardabiodontids)のサメは、1億1500万年前に生息していたとされ、その当時からサメが巨大化していたことは、研究者にとって予想外だったそうだ。

 

歯から大きさを測るのは難しい

 

そもそもサメの骨格は骨ではなく、軟骨でできており、化石記録は主に歯になるが、歯から体の大きさを推定しようとするのは難しいという。

 

科学者たちは、カルダビオドン科の後に生まれた「メガロドン」の大きさを、数式により計算し、全長17mに達していたと推定しているが、一方で15m前後や、24mに達していたとの説もある。

 

しかし今回のサメの場合、脊椎骨が残っており、それが体の大きさにヒントを与えてくれたそうだ。

 

今回のサメは「ダーウィン・カルダビオドン」と名付けられ、国際研究チームは、漁業データ、CTスキャン、数理モデルを用いて、このサメの大きさを推定する様々な方法を何年もかけて検証したという。(了)

 

出典元:ABC News:Before megalodon, researchers say a monstrous shark ruled ancient Australian seas(12/13)

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