人間と犬との絆、約1万5000年以上前から飼育されていたと判明

人間が1万5000年以上前から、犬を飼育していたことが、新たな研究で明らかにされた。
骨からゲノム全体の再構築に成功
科学誌「ネイチャー」に掲載された研究論文によれば、ドイツにあるミュンヘン・ルートヴィヒ・マクシミリアン大学や、イギリスのロンドン自然史博物館の科学者らは、これまでに発掘された犬と思われる骨の分析を行ったという。
その骨の1つは、トルコのピナルバシュ遺跡で人間の遺骨とともに埋葬されていた1万5800年前のもので、もう1つはイングランド南西部のサマセットの町にある、ゴフ洞窟で発掘された1万4300年前の顎の骨とされている。
研究者らは、これらの骨に加え、セルビアの2つの遺跡から出土した骨のDNAを分析。DNAの微小な断片をつなぎ合わせて、ゲノム全体を再構築することが可能となり、初めて明確に犬であると確認したという。
そして狩猟採集民が農業の出現よりも、はるか以前から犬を飼育し、儀式的な埋葬を行っていたことが示された。
またイングランドのヨーク大学の研究者らは、これらのゲノムをイヌ科に属する1000種以上の現代および古代種のゲノムと比較。その結果、少なくとも1万4000年前には、既に犬がヨーロッパと西アジアに広く分布していたことを確認した。
犬とオオカミを区別できなかった
そもそも犬は、氷河期が終わる約1万2000年前に、ハイイロオオカミから家畜化されたことが強く示唆されてきたという。
しかし、古い骨から採取されたDNAが断片化しすぎていて、犬とオオカミを確実に区別できず、これまで犬の直接的な遺伝子の証拠は1万900年前のものしかなかったそうだ。
ところが今回、DNAの断片を繋ぎ合わせて、分析することに成功し、飼育された犬の証拠が、これまでより約5000年も遡ることになった。
魚を豊富に含む犬の食生活
トルコで発見された骨の分析の結果、犬は魚を豊富に含む食生活を送っており、これは現地の人間の食生活と一致していたという。
他の遺跡でも同様の食生活パターンが見られ、犬が人間によって意図的に餌を与えられていたことが示唆されたそうだ。
また、犬と人間の深い絆を示す証拠も見つかっている。トルコのピナルバシュ遺跡では、人間の足の上に埋められた3匹の子犬の骨が発見されており、埋葬方法は人間と酷似していたという。
イギリスのゴフ洞窟では、住民が人骨を使った不気味な儀式を行っていた痕跡が見られ、古代の犬の顎骨には両側に意図的に彫られたと思われる穴が開けられていた。
研究者たちは、おそらくペットの犬も死後に食べられていたのだろうと結論づけている。(了)
出典元:The Guardian:Bond between dogs and humans dates back more than 15,000 years, study finds(3/25)
出典元:INDEPENDENT:Ancient DNA reveals humans and dogs have lived alongside each other since the Ice Age(3/25)

























