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長生きの秘訣は断食?米国で驚きの最新研究が明らかに

長生きの秘訣は断食?米国で驚きの最新研究が明らかに
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長生きをするための生活習慣といえば、運動や食生活の改善などを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。

 

ところがこのたび長寿のためには断食をすることが効果的であるという、驚きの研究結果が明らかとされた。

 

食間の時間が長いほど長寿になる?

 

この衝撃的な研究結果を発表したのは、米国の国立衛生研究所傘下の組織「アメリカ国立老化研究所(National Institute on Aging、NIA)」だ。

 

同研究においては、マウスを用いた実験を実施。

 

するとより頻繁に餌を摂取したマウスと比較し、食事をしてから次の食事をするまでの時間が長いマウスは概してより健康的で、寿命が延びる傾向にあることが判明したという。

 

その寿命の差は断食の時間が長かったマウスにおいては、そうでなかったマウスと比較して最大で40%も長く生きることが出来たという。

 

さらに驚くべきなのは、この実験においてはマウスの健康状態は何を食べたか、またどれほどのカロリーを摂取したかということには左右されなかったとのこと。

 

したがって、一時的な断食状態となることが長寿のための鍵となる可能性があると研究者らはみている。

 

どのような実験が行われたのか?

 

NIAが行った実験の内容はこうだ。

 

この研究においては、研究者らは292匹ものマウスに対し実験を実施。2つのグループにマウスを分け、食生活を観察した。

 

そのうち一つのグループにおいては脂肪分の少ない自然素材を用いた餌を与え、もう一方のグループにはプロテインと食物繊維を多く含む餌を与えたという。

 

2つのグループはさらにそれぞれ3つのグループに分けられ、うち一つのグループは24時間餌を摂取することが可能で、もう一つのグループは24時間餌を摂取することが可能でありながら、第一グループよりも一日の総量として30%ほどカロリーの低い餌を与えたという。

 

そして残るもう一つのグループにおいては、一日一回しか餌を摂取することが許されなかったという。

 

NIAのRichard Hodes氏はこの結果について、「この研究では一日に一回しか餌を取らず、断食状態となった時間が最も長かったマウスがより長い寿命を持ち、肝疾患や代謝障害といった老齢による病気においてもより良い結果を出していることが見て取れた」としている。

 

また実験においては、断食させることによる副作用は特にみられていないという。

 

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なぜこのようなことが起きるのか?

 

しかしなぜ断食状態を経たマウスにおいて、このような結果が得られることとなったのだろうか。

 

これについて今回の研究に携わった研究者の一人Rafael de Cabo氏は、「我々の考えでは、もしX時間食べ物を摂取するのを辞めると、代謝はスタンバイモードになる。すると身体はこの間に修復し、余分な物を排出するということだ」との見解を披露。

 

「次の食事の際には、これから消費しようとしているエネルギーに対して準備が整った状態となる」としている。

 

一方、de Cabo氏は一日中途切れなくスナックなどをついばんでいると、代謝システムは休む間がないとも指摘する。

 

人間にも応用可能?

 

研究者らは、動物実験によるこのような“興味深い結果”はより深く研究を重ねるに値し、人間においてもより長寿かつ健康的に生きるため応用することが可能であるとしている。

 

de Cabo氏は、これについて「食べ物を食べない時間が延びることは、人の健康を促進し寿命を延ばすのを助ける可能性がある」とする。

 

一方で同氏は研究の次なる課題についてこう語る。

 

「しかし研究者らは動物実験においてみられたような結果を得るためには、一日にどれほどの時間食べ物を食べずに過ごす必要があるのか見極めるため動いている。それは次なる大きな課題だ」

 

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またde Cabo氏は今後の研究としては、マウスのみならず他の動物においても実験を拡大させると共に、人間に応用させるためメスとオスの双方を用いた実験を行っていくとしている。

 

断食をすることによって寿命が延びる可能性があるとする驚きの研究結果。この研究がさらに進んでくれることを待ち望むばかりだ。(了)

 

 

出展:USA TODAY:Want to live longer? NIA study links fasting to longevity (9/6)

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