大ペンギンの化石発見!昔は人と同じ背の高さだった!?
ペンギンの中で最も大きいのは、南極大陸の周辺に生息するコウテイペンギンだ。立ち上がったときの高さが、高いもので130cmほどになる。
130cmといえば人の子供くらいの背丈。結構な大きさと言えるが、最近ニュージーランドで化石として見つかった大ペンギンと比べると、まだまだ可愛いものだ。
大人と肩を並べる大昔のペンギン
発見されたペンギンの化石は、今からおおよそ6千万年前のもの。掘り出された化石から当時の姿を復元すると、身長(立ち上がったときの背丈)が約160cm、体重は80kgになるという。
6千万年前といえば、恐竜が絶滅して間もない頃。数種類の大ペンギンが繁栄したと考えられており、今回見つかった化石はそのうちの1種ということになる。
化石の詳しい調査結果は論文としてまとめられ、オーストラリアの古生物学術誌「Alcheringa」に発表されている。
海竜類が消え去り、食物が豊富に
発見された化石を詳しく調べたニュージーランド・カンタベリー博物館のシニアキュレーター・Paul Scofieldさんによれば、恐竜や海竜類の滅亡が、ペンギンにとって巨大化のチャンスになったとのこと。海外メディアにこう話している。
その頃の海にはメガサイズの捕食者がおらず、エサになる生き物が海に溢れているという状態でした。ペンギンたちは、そのチャンスを、十分に活かしたように見えます。
また、今回見つかった大ペンギンは、足の骨が現存するペンギンより著しく大きいため、泳ぐ際に足が重要な役割を果たしていたのではないかと考えられている。
化石は、ニュージーランド南島にあるワイパラ川の河川敷で、今から18ヶ月前に見つかった。
発見者であるLeigh Loveさんは、化石の発掘を趣味にするアマチュア考古学者。崩れかけた土手でそれを見つけ、家に持って帰ってよく調べた時に、「今まで見たものと全く違っている」ことに気づいたという。(了)
出典元:Metro:Giant fossil from penguin the size of a human found in New Zealand(8/14)
出典元:Canterbury Museum:Monster Penguin Find in Waipara, North Canterbury(8/14)