Switch news

知っておきたい世界のニュース

2つの人工衛星が、米上空で衝突しかけていた

2つの人工衛星が、米上空で衝突しかけていた
NASA

宇宙空間を高速で移動している2つの人工衛星がつい最近、衝突しかけていたのをご存じだろうか。

 

15m離れて通り過ぎる予定だったが…

 

その衛星とは赤外線天文衛星の「IRAS」と、アメリカの実験衛星「GGSE-4」。すでに両方とも運用が停止されているが、今も上空を時速5万3000kmの速さで移動し続けているという。

 

そしてこの2つの人工衛星が、アメリカのペンシルベニア州の都市、ピッツバーグの上空900kmの地点で、現地時間の1月29日の23時39分後頃に最接近し、15mから30m離れて通りすぎると見られていた。

 

宇宙ゴミの観測を行っているグループ「LeoLabs」は当初、2つの衛星の衝突する可能性は1%しかないと考えていたが、その後、衝突の可能性が高まったと主張し始める。

 

18mのブームが取り付けられているのを知る

 

衛星の衝突が懸念されていた理由は、「GGSE-4」の形にある。

 

「GGSE-4」には太陽帆やアンテナを装備するために18mのブームが取り付けられた。しかしこのことを知らなかった「LeoLabs」は、29日の午後時点で衝突の可能性を5%に上昇させた。

 

 

このためさまざまなメディアも取り上げたが、結局1月30日の午前2時に「LeoLabs」は、宇宙ゴミは確認されていないとツイート。2つの人工衛星が衝突することなく、通り過ぎたことを報告した。

 

破片が他の衛星にダメージを与える

 

もっとも上空で2つの人工衛星が衝突しても、破片は落下の際に大気中で燃え尽きてしまうため、地上に影響はない。

 

ただし衝突後、軌道上に破片が残されると、他の人工衛星にダメージを与えかねない。しかもそれらの宇宙ゴミは、数百年間も残り続けていく。

 

実は2009年にも、宇宙空間で大規模な衝突が起きている。

 

この時は民間のイリジウム衛星と、機能を停止したロシアの衛星が、シベリア上空で衝突。数千個のデブリが撒き散らされたという。

 

国際的なガイドラインでは、地球の低軌道上にある人工衛星は、ミッションを終えてから25年後には軌道から外されなければならないと変更されたが、今回の衛星はルールが変わる前に打ち上げられたもので、適用外となっていた。(了)

 

 

出典元:BBC:Two satellites set for close shave over US city of Pittsburgh(1/29)

data-matched-content-ui-type="image_card_stacked" data-matched-content-rows-num="3" data-matched-content-columns-num="3" data-ad-format="autorelaxed">
Return Top