オーストラリアで隕石による巨大なクレーターを発見か、地質学者が主張
オーストラリアの平原に、巨大なクレーターが見つかったと地質学者が主張しており、注目を集めている。(アイキャッチは、ウルフ・クリーク・クレーター)
約1億年前に形作られた可能性
その地質学者とは、西オーストラリア鉱山学校で物理探査を行っている臨時助教授のJayson Meyers博士だ。
彼によれば、発見されたクレーターは西オーストラリア州の鉱山の街、Ora Bandaから南東へ10kmほどの場所にあるという。
このクレーターは約1億年前に隕石が衝突して作られたと考えられ、有名な「ウルフ・クリーク・クレーター」よりも最大で5倍の広さがあると見られている。
隕石は少なくとも100mか
もっとも表面上は、そこにクレーターがあることは人間の目では見えない。
しかし、木々に埋もれた岩などを地図として表すことのできる「電磁探査」を行ったところ、そのクレーターの直径が5kmあったことが分かったそうだ。
このことからクレーターを作った隕石は、少なくとも幅が100mあったと考えられている。
30年以上のキャリアがある博士
このような調査に関して30年以上の経験があるMeyers博士は、現場からサンプルを掘り出し分析することで、そこに巨大なクレーターがあることを確信したという。
実際に、岩石のサンプルには隕石が衝突した徴候が見られたそうだ。その中には隕石衝突時に岩石に付けられる傷の「シャッターコーン」も含まれ、その傷は顕微鏡で見た時に、粉々になったガラスのように見え、特定の方向に形成されているそうだ。
その上でMeyers博士は次のように語っている。
「地質学において、誰かが隕石によるクレーターを見つけたという時には、(略)人々は非常に懐疑的になります。なぜなら非常にレアだからです。しかしシャッターコーンを見れば分かります。なぜならそれらは核爆発による爆風か、もしくは隕石の衝突でのみ形成されるからです」(了)
出典元:ABC.net:Meteorite crater discovered while drilling for gold in outback WA estimated to be 100 million years old(9/3)