「ブルーオリジン」がロケットのテストに成功、しかしその形が話題に
ロケット事業を手がける米企業「ブルーオリジン」が、自社のロケットの打ち上げ実験を成功させた。
連続7回成功したのだが…
「ブルーオリジン」は10月13日9時35分(アメリカ東部時間)、自社のロケット「New Shepherd NS-13」をテキサス州にある発射施設から打ち上げた。
「New Shepherd」には12個の商業用の貨物が搭載され、その後予定していた軌道に乗ったという。
さらに発射から10分後には、再び地球に帰還。見事、垂直着陸まで成功させた。
これによりロケットのテストは、今回で連続7回成功したことになるが、見ていた人々の多くはロケットの形に興味を抱き「スペース・ペニス」のようだと揶揄したとか。
宇宙旅行で6人の乗客が乗る
この反応に対して「ブルーオリジン」側は、ロケットの先端部分にあるカプセルの内部を公開。ここには宇宙旅行に参加する6人の乗客をのせることになると説明した。
このカプセルで打ち上げられた乗客たちは、高度34万フィート(約100km)まで上昇。地球や宇宙の景色を眺めながら、約10分間無重力(もしくは微重力)の状態を体験できるという。
もっとも「ブルーオリジン」は、この宇宙旅行の値段については言及していない。ただ乗客が座るシートは完全リクライニングで、カプセルにはこれまでで最も大きな窓がついていると説明している。窓は6人の座席全てについているという。
Take a tour with Ariane to learn how the #NewShepard crew capsule will give astronauts and researchers the best view from the largest windows ever flown in space. pic.twitter.com/4q8FYwkAGS
— Blue Origin (@blueorigin) October 13, 2020
「ブルーオリジン」はアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏のプライベートカンパニーで、2000年に設立。テキサス東部に独自の打ち上げ施設を持ち、これまでもロケットの実験を行い、成功させてきた。
また今回のロケット「New Shepherd」の名前は、1961年にアメリカで初めて宇宙空間に到達したAlan Shepherd氏にちなんで付けられたと言われている。(了)
※下の動画では打ち上げが行われるのは、37分頃から。
出典元:METRO:Jeff Bezos breaks a record with his reusable ‘space penis’(10/15)