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南極で最高気温を更新、昨年観測された18.3℃が過去最高に

南極で最高気温を更新、昨年観測された18.3℃が過去最高に
flickr_Christopher Michel

昨年観測された南極の気温が、これまでで最も高いと、国連の専門家が認めた。

 

世界気象機関が認める

 

国連の世界気象機関(WMO)により、南極大陸では18.3℃がこれまでで最も高い気温になると確認された。

 

この気温は、2020年2月6日に、南極半島にあるアルゼンチンの研究施設「エスペランサ観測所」で記録されたもの。

 

当時もメディアで大きく報じられたが、今回、世界中の異常気象データをチェックするために設置されたWMOの委員会によって検証され、認められた。

 

20℃を超えるのは時間の問題

 

また同委員会は、南極半島沖のシーモア(セイモア)島で、2020年に+20.75℃が観測されたという主張を却下した。

 

これは、ブラジルの永久凍土実験に組み込まれたセンサーの設定が、直射日光から適切に保護されていなかったからだという。

 

 

この50年間で、南極半島は約3度も暖かくなっており、イギリス南極観測局(BAS)のジョン・キング教授も次のように語っている。

 

「南極大陸とその周辺の島々では、まだ公式の気温記録が20℃を超えたことはありませんが、それも時間の問題でしょう。南極条約が適用されている地域(南緯60度以南のすべての陸地)を考慮すると、1982年1月に(南極大陸から離れた)シグニー島で+19.8℃を記録しています」

 

またWMO極地現象委員会のメンバーも取材に対し「確かに、これは南極大陸ではなく南極海での話だが、今後10年以内に南極半島北東部のどこかで+20℃の気温が観測される可能性は否定できないでしょう」と語っている。

 

南極大陸における年間の平均気温は、沿岸部でマイナス10℃、内陸の最も標高が高い場所ではマイナス60℃となり、幅があると言われている。(了)

 

出典元:BBC:Climate change: Extremes committee validates Antarctic record heat(7/2)

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