宇宙で結婚式ができるかも?米企業が巨大な気球を使った新たな旅を計画
先日、アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏がロケットで宇宙空間に到達したが、別の企業も新たな方法で宇宙への旅を実現しようとしている。
最大6時間も成層圏を飛行する
その企業とは、アメリカのフロリダ州を拠点にしている「Space Perspective」だ。
この企業は、サッカースタジアム程もある巨大なバルーンを使い、2024年までに、取り付けたカプセルを高度30000m(30km)まで上昇させ、飛行させることを計画しているという。
そのカプセルは8人乗りで、最大で6時間も「成層圏」を飛行し続け、乗客は美しい地球の景色を堪能できるそうだ。
※成層圏は大気圏となるため、実際は宇宙空間ではない。宇宙空間は高度100kmまたは80kmと定義されている。ただ学術的には、国際宇宙ステーションも大気圏内を飛行していることになる。
結婚式を計画している人も
すでに「Neptune One」と呼ばれるテスト機は、6月にケネディ宇宙センターに隣接する「スペースコースト宇宙港」から打ち上げられ、試験飛行を成功させているという。
このため「Space Perspective」では6月末から、カプセルへの搭乗予約の販売を開始。値段は1人、12万5000ドル(約1380万円)となる。
すでに予約を済ませた人々もいるらしく、彼らの中には、グループでのイベントや結婚式、誕生日会などを計画している人もいるとか。
このカプセルは360度景色を見わたすことができ、当然バスルーム(トイレなど)やバーも完備。Wifiなども用意されているそうだ。
ただし、すでに2024年分の予約は完売しており、まだ2025年分の座席は空いているという。
この気球は上昇中も下降も、時速19kmでゆっくり進むため、高度30kmに達するまでには約2時間もかかるそうだ。(了)