フランス南東部で新たな変異株を検出、マルセイユ近郊で12例の症例を確認
フランス南東部で、新型コロナウイルスの「オミクロン株」とは別の、新たな変異株が検出された。
新たな変異株「B.1.640.2」
この変異株は、昨年の12月10日にフランスの研究機関「IHU Mediterranee Infection」の研究者によって発見されたという。
新たな変異株は「B.1.640.2」と名付けられ、12月29日に査読前の論文を掲載しているサイト「medRxiv」において論文が発表されている。(査読前論文であるため、変更や訂正がありうる)
「B.1.640.2」には46の変異があり、オリジナルの新型コロナよりもワクチンへの耐性と感染力が強くなっていると考えられている。(ちなみに「オミクロン株(B.1.1.529)」は全体で約50の変異を持っていると言われている)
ただしまだ感染は拡大しておらず、他の国でも確認されていない。世界保健機関(WHO)も「調査すべき変異株」に指定していない。
Emergence in Southern France of a new SARS-CoV-2 variant of probably Cameroonian origin harbouring both substitutions N501Y and E484K in the spike protein https://t.co/yKxdJm8oFc #medRxiv
— medRxiv (@medrxivpreprint) December 30, 2021
最初の感染者はカメルーンからの帰国者
この変異株への感染については、マルセイユ近郊でこれまでに12例が確認されており、最初の感染者はアフリカのカメルーンからの帰国者だとみられている。
「B.1.640.2」のスパイクタンパク質は、ワクチンへの耐性を高めると考えられる「E484K」の変異や、「アルファ株」で初めて見られた「N501Y」の変異も持っており、専門家はこの変異が感染力を高めると考えているという。
Un nouveau variant COVID-19 à été détecté à l’IHU Méditerranée Infection issu de patients de Forcalquier. Il a été baptisé variant IHU et déposé sur GISAID sous le nom de B.1.640.2. pic.twitter.com/Rh3klIxy0w
— IHU Méditerranée Infection (@IHU_Marseille) December 9, 2021
実は昨年9月にもアフリカのコンゴ共和国で「B.1.640」と呼ばれる変異株が確認されているが、今回の「B.1.640.2」はそれとは遺伝的にも異なり、また「オミクロン株」の遠い親戚で、古いウイルスから進化した可能性が高いと考えられている。
この変異株を発見した研究チームの責任者であるPhilippe Colson教授は、次のように語っている。
「我々は、マルセイユの地域でこの新しい変異型の症例をいくつか持っています。我々はこれを “変異株IHU “と名付けました。新しいゲノム(全遺伝情報)が2つ提出されたところです」(了)
出典元:EXPRESS:Covid warning as ANOTHER new variant discovered in France – scientists sound alarm(2021/12/10)
出典元:medRxiv:Emergence in Southern France of a new SARS-CoV-2 variant of probably Cameroonian origin harbouring both substitutions N501Y and E484K in the spike protein(2021/12/29)