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ロボット犬をチーターと対面させてみたら…オーストラリアの動物園が実験

ロボット犬をチーターと対面させてみたら…オーストラリアの動物園が実験
YouTube/RoboEvents

まるで犬のように動く自律型四足歩行ロボットを、ライオンやチーターといったどう猛な動物と対面させたらどうなるか——こんな実験がオーストラリアの動物園で行われ、様子が動画で公開された。

 

チーター vs. スパーキー

 

ロボット犬の名は「Sparky(スパーキー)」。ロボット犬といえば、米ボストン・ダイナミクス社の「スポット」が有名だが、こちらスパーキーはオーストラリアの「Unitree」という会社が開発したもの。「スポット」より小型で、ちょこまかと素早い動きをする。

 

スパーキーは、動物園で猛獣たちの面倒をみる、という用途が想定されている。飼育係の危険を減らすためだ。その最初の実験として、オーストラリア・シドニー動物園の協力のもとにこの度の対面が行われたらしい。

 

公開された動画では、ハイエナ、ライオン、チーターがそれぞれスパーキーに反応しているが、中でもチーター vs. スパーキーが面白い。取っ組み合いの対決になったというわけではないが、得体の知れないロボット犬にチーターが結構怯えている。(下の動画、1:56あたりから)

 

 

撮影者は、チーターがスパーキーに飛びかかることを期待していたようだ。実際はそうならなかったので、「(チーターは)それほど勇敢じゃないな」と言っている。スパーキーにおどけた仕草をさせると、チーターは慌てて飛びのいたりしているくらいだ。

 

興味を持って集まるライオン

 

公開されたもう1本の動画には、ハイエナとライオンの反応が映っている。こちらは直接の対面ではなく、金網越し。金網の外を歩くスパーキーを見つけたライオンは、1匹、また1匹と集まって来る。

 

 

動画の中で撮影者は、動物園の係員(らしき人)に、ライオンたちが集まった理由を尋ねている。エサになる動物だと思ったから? それとも、単に興味を引かれた? ちょうどいい遊び相手だと思った? 係員の答えは「興味を引かれたからでしょう」。

 

Unitree社は、まずはスパーキーのAIを調整し、飼育員が猛獣に襲われたとき、救助隊が来るまで自動的に守れるようにするそうだ。(了)

 

出典元:Mashabel:A robot dog entered a zoo. The animals were not fans.(4/19)

出典元:eBaum’s World:Cheetah Takes On Sparky the Robot Dog at the Sydney Zoo(3/20)

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