無数のカップ・マークがついた岩…貯水池の水位低下で先史時代の遺物が出現【イギリス】
熱波に襲われているイギリスで、貯水池の水位が下がり、先史時代の遺物が顔を出したという。
新石器時代中期以降のものか?
その遺物が出現したのは。イングランド南西部のコーンウォールにある「スティティアンズ貯水池」だ。
ここでは最近の気温上昇により、水位が低下。その結果、数多くのカップ・マークがついた岩が姿を現したという。
この岩のカップ・マークは、新石器時代の後期か中期に刻まれたことは間違いなく、青銅器時代にもそれが続けられていたと考えられている。
「アート」として作られた可能性
青銅器時代は今から約4000年前となり、新石器時代はその前の時代となる。
このカップ・マークがなぜ作られたのかは、明らかになっていない。ただ「アート的」なものとして作られた可能性があるという。
また「スティティアンズ貯水池」にはカップ・マークのついた岩が多く、一群の岩が狭い範囲に集中しているそうだ。
この現場を訪れた天文考古学者のキャロリン・ケネット氏は「コーンウォールの一つの地域にあるカップ・マークの石の量は、おそらく最も多く、有史以前のロックアートの量としては最大です」と語っている。
またこの貯水池の底からは、中世の農家の跡や現代風の陶器類の破片も見つかっているという。(了)
出典元:BBC:Dry weather exposes treasures below Stithians Reservoir(7/20)