韓国の月周回探査機が、月面と地球の撮影に成功
韓国初の月周回探査機が、宇宙空間から月と地球の姿を捉えることに成功した。
昨年8月に打ち上げられる
その探査機とは、「ダヌリ(Danuri)」。韓国語で「月」と「楽しむ」を表す「ダヌリ」は、2022年8月にアメリカからスペースXのロケットで打ち上げられ、先月、月周回軌道に乗ったという。
そして先月から今月にかけて、月上空の軌道を回りながら、撮影。月面と地球が一緒に映った見事な写真が公開された。
韓国航空宇宙研究院(KARI)によれば、公開された写真は12月24日から1月1日にかけて、月の上空120キロメートル未満から撮影されたものだという。
2月から科学的な任務を開始
「ダヌリ」は2時間ごとに月を周回しており、これらの画像や映像は、2032年の月面着陸の候補地を選定するために使用されるそうだ。
またこの探査機は2月から科学的な任務を開始し、月の地形のマッピング(地図化)や分析、磁力やガンマ線の測定などを行う予定とされている。
さらに今後も、写真やビデオを地球に送信することにより、実験的な「宇宙インターネット」の技術をテストする予定だという。
韓国の尹錫悦大統領は、「ダヌリ」の成果を韓国の宇宙開発における「歴史的瞬間」として歓迎している。
韓国は、2032年までに月へ、2045年までに火星に宇宙船を着陸させるなど、宇宙に関する野心的な計画を打ち出しているそうだ。(了)
出典元:Phys.Org:South Korea’s lunar orbiter sends photos of Earth, Moon(1/3)