エジプトで4300年前のミイラを発見、最古である可能性
エジプトで考古学者たちが、4300年前のミイラを発見し、注目を集めている。
墓の立坑の底から発見
そのミイラは、首都カイロ近郊・サッカラの階段ピラミッドの近くにある、墓の立坑の底から発見されたという。
その墓は最近発見され、第5王朝と第6王朝のものと考えられ、立坑の深さは15mもあったそうだ。
このミイラは「ヘカシェペス(Hekashepes)」という名の男性のもので、モルタルで封印された石灰岩の石棺の中に入っていた。
ミイラは今から約4300年前のものと考えられ、まだ正確な分析はされていないが、エジプトで発見された最も古く完全なミイラ(王族以外)の可能性があるという。
墓にはさまざまな人物のミイラも
他の墓の中には、古王国第5王朝最後のファラオ「ウナス」が統治していた時代の、「クヌムジェデフ」と呼ばれていた人物のミイラが収められていたそうだ。
この人物は調査官の役人であり、貴族監察官、神官でもあったと考えられ、墓には日常生活の場面が描かれていたとか。
もう1つの墓は「メリ」と呼ばれる男性のもので、「秘密を守り、宮殿の偉大な指導者の補佐をする」人物だったとされている。
さらに他の墓の中からは、男性、妻、使用人など数体の像が見つかったという。(了)
この投稿をInstagramで見る
出典元:The Guardian:Archaeologist hails possibly oldest mummy yet found in Egypt(1/26)