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NASAのアルテミス計画で、月を周回する4人の宇宙飛行士が決定

NASAのアルテミス計画で、月を周回する4人の宇宙飛行士が決定
Twitter/NASA's Johnson Space Center

NASAとカナダ宇宙庁は4月3日、アルテミス計画で、月の周りを飛行する4人の宇宙飛行士を発表した。どのような人物なのだろうか?

 

3人のアメリカ人、1人のカナダ人

 

現在、「アルテミスⅡ」と呼ばれる計画が進められており、そこでは4人の宇宙飛行士が、オリオン宇宙船に乗り、月の周りを飛行する予定となっている。

 

そしてNASAとカナダ宇宙庁は、テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターで開催されたイベントで、4人の宇宙飛行士の名前を発表した。

 

その4人とは、ビクター・グローバーさん、クリスティーナ・ハモック・コックさん、リード・ワイズマンさんの3人のアメリカ人と、カナダ人のジェレミー・ハンセンさんだ。

 

グローバーさんは宇宙船のパイロットを、ワイズマンさんは「アルテミスII」のコマンダーを務めるという。

 

Twitter/NASA’s Johnson Space Center

4人のこれまでの活動とは?

 

グローバーさん(46)は2013年にNASAから宇宙飛行士に選ばれ、2020年には「スペースX」社のクルー・ドラゴン(Crew-1)のパイロット兼副司令官として活躍したという。

 

彼はおよそ167日間を国際宇宙ステーションで過ごしており、長期滞在したクルーとして最初のアフリカ系アメリカ人宇宙飛行士となる。

 

コックさん(43)は、2019年10月に同僚の宇宙飛行士、ジェシカ・メールさんとともに、初めて女性だけの宇宙遊泳を行ったという。

 

彼女は2013年に宇宙飛行士に選ばれており、これまでに6回の宇宙遊泳を経験。現在、女性による単独宇宙飛行(滞在)、328日間の最長記録保持者とされている。

 

ワイズマンさん(47)は、勲章の受賞歴もある海軍パイロットで、2009年6月に宇宙飛行士に選出。2014年には国際宇宙ステーションにフライトエンジニアとして搭乗し、165日間のミッションで、仲間とともに300以上の実験をこなしたそうだ。

 

ハンセンさん(47)は、CSA(カナダ宇宙庁)に入る前は戦闘機のパイロットで、現在は宇宙飛行士の訓練やミッションの運営でNASAを支援しているという。

 

ハンセンさんにとっては、これが初めての宇宙でのミッションではないが、カナダ人として初めて月へ行くことになる。

 

月面にも足を踏み入れる

 

アルテミス計画は「Ⅰ」から「Ⅳ」の段階に分かれ、「アルテミスⅢ」のミッションでは有人月面着陸を行う。

 

今回、選ばれた4人は「アルテミスⅢ」にも参加するとみられ、コックさんは女性として、グローバーさんはが有色人種として初めて月面に足を踏み入れることになるという。(了)

 

出典元:ABC News:NASA announces 4 astronauts who will travel around the moon on Artemis II(4/4)

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