ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ライトセーバーのような虹色の光を撮影
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、虹色に輝く光の連なりをとらえることに成功した。
原始星から噴出するガスや塵
実はこの光の連なりは、生まれたばかりの恒星(原始星)から発する、ガスと塵とされている。
それらは超音速の速さで流れ、恒星から宇宙空間に噴出されているという。
その恒星の名前は、「Herbig-Haro 211 (HH 211)」。しかし画像にはこの恒星は映っておらず、虹色に光るガスと塵の2つの流れ(双極ジェット)の間にある、暗い領域の中央に位置しているそうだ。
地球から約1000光年離れた星
「Herbig-Haro 211」は、地球から約1000光年離れたペルセウス座に位置し、1994年に発見されている。
NASAによれば、このジェットの大きさから、この原始星は誕生してまだ数千年しか経っておらず、太陽の約8%の質量しかない可能性が高いという。
しかし、この恒星は今後、数百万年かけて太陽と同じ大きさまで成長すると考えられ、太陽が「HH211」と非常によく似ていた可能性を示唆しているそうだ。
またこの光は、さまざまな多くの原子や分子が、取り囲むガスの雲と衝突した際に発生し、輝きを放つという。
さらに研究者たちは、今回の新しい赤外線画像を分析。その結果、ジェットが一酸化炭素や一酸化ケイ素、水素分子を含む、2つ以上の原子が化学結合した分子からできていることが示唆されたそうだ。(了)
出典元:Livescience:James Webb telescope snaps rainbow ‘lightsaber’ shockwaves shooting out of a newborn sun-like star(9/20)