ヘビのように長い尻尾を持つトカゲ、約40年ぶりに目撃
オーストラリアで、絶滅したと思われていたトカゲが発見され、研究者を驚かせたという。
1981年以来目撃されていない
そのトカゲとは、「Lyon’s grassland striped skinks(学名:Austroablepharus barrylyoni)」だ。
このトカゲはヘビのような長い尻尾と、非常に小さな手足を持つのが特徴で、1981年以来目撃されておらず、絶滅したと考えられてきたという。
しかし先日、クイーンズランド博物館とジェームス・クック大学の研究チームは、オーストラリア北東部のマウント・サプライズ付近で、このトカゲを発見した。
研究者らは、他にも絶滅の危機に瀕している2匹のトカゲ、「Mount Surprise sliders (学名:Lerista storri)」と「limbless fine-lined sliders (学名:Lerista ameles)」を発見したそうだ。
ヘビのような特徴を持つトカゲ
この3 種はすべてトカゲの仲間で、ヘビのような特徴と、小さな手足、または手足が全くないことで知られているという。
クイーンズランド博物館の爬虫類学探検隊リーダー、アンドリュー・エイミー氏は声明で、次のように述べている。
「3匹のトカゲをすべて見つけられたのはエキサイティングな瞬間でしたが、Lyon’s grassland striped skinksを見つけられたのは、驚くべき発見でした」
土の中を泳ぐトカゲも
オーストラリア政府の報告によれば、「Lyon’s grassland striped skinks」は非常に小さく、鼻先から明るいオレンジ色の尾の付け根までの長さが、わずか5cmしかないという。
また「Mount Surprise sliders」は、後ろに小さな足があるが、「limbless fine-lined sliders」には足がまったくなく、基本的に土の中を泳ぐことができるそうだ。
ただしこの3種のトカゲは、マウント・サプライズ地域の狭い範囲に分布しており、山火事や干ばつ、病気などに対して特に脆弱だと考えられている。
研究者らはトカゲの保護に役立てるため、トカゲの個体群についてさらに詳しく知りたいと考えているという。(了)
出典元:Livescience:Surprise discovery of snake-like lizard feared extinct leaves scientists amazed(11/10)